親が言っても聞かない場合は、専門家に相談しましょう。姿勢をきちんと診て治してもらうにはCBP(Chiropractic BioPhysics)認可を受けたカイロプラクターを受診するのが効果的です。
CBPクリニックでは患者さんの姿勢を正面からと横から見て、正常な姿勢とどう違っているのかを詳しく診断します。そして、その診断結果に基づいて、姿勢を矯正していきます。悪い姿勢が長く続くと背骨が歪んでいきます。また、逆に背骨が歪んでいるから姿勢が悪くなる場合もあります。そういう場合はレントゲン撮影で背骨に歪みがないかどうかを確認します。
ある10歳のお子さんのケースでは、猫背がひどく、椅子に座った姿勢が歪んでいました。レントゲン撮影の結果、背骨が腰の辺りでかなり歪んでいたことが明らかになり、背骨矯正と姿勢矯正の両方の治療を受け、約6カ月の通院後、背骨の歪みが取れ、姿勢も見違えるように良くなりました。
悪い姿勢や歪んだ背骨をそのままにしておくと、脊椎側弯症になる危険性があります。成長期は骨が柔らかい分、脊椎側弯症が進行する場合が多いとされていますし、一旦、脊椎側弯症になると、矯正治療も長引きますので、早期発見、早期治療が勧められます。
クリニックでの典型的な治療は1回につき約50分程度。内容としては、背骨および姿勢矯正用のエクササイズ、背骨のゆがみを取る為のトラクション、ヨガとなっています。ヨガでは左右対称の動きをすることで体のバランスが良くなり、コアも鍛えられて背骨が歪みにくい体になるという効果があります。通常のヨガ以外に側弯症対応のヨガもあるので、通院終了後は自宅でヨガを継続したり、ヨガ教室に通うことによって再発を防止することができます。
悪い姿勢や歪んだ背骨をそのままにしておくと、年齢が上がるに従って腰痛の原因にもなるので、お子さんの姿勢が悪いと気づいたら早めに専門家にご相談されることをお勧めします。