ぎっくり腰になるのは交通事故にあうようなもので、どんなに気を付けていてもなる時にはなります。ただ毎年何度もぎっくり腰のような症状が出るのであれば普段の姿勢や身体の使い方、生活習慣などに問題があると考えられます。
よく腰痛になるのは腹筋や背筋が弱いのが原因だと言われたりしますが、実際には単純にそれらの筋肉量や筋力があるかないかよりも、動きの中でそれらの腰回りの筋肉をうまく制御できているか、普段の生活の中で腰に常にストレスがかかるような状況を作り出していないかのほうが重要だといえます。
朝起きて顔を洗う時に痛みが出ているのであれば、上体を前に傾ける時に腰を丸めて前かがみになっているのではないでしょうか? 背中が丸まった状態で前かがみになると、背骨と背骨をつないでいる腰回りの小さな筋肉で上体の重さを支えることになって、ぎっくり腰が起こりやすい状況を作り出してしまいます。ぎっくり腰とまではいかなくても小さな筋肉に対して大きな負荷が加わるので、それらの筋肉が疲弊することで腰回りがかたくなったり痛みが出やすくなります。前かがみの体勢になるときに、腰の背骨のカーブをできるだけ維持したまま、背中を丸めるのではなく股関節から折りたたむように上体を前に倒すことができれば、上体の重さを腰回りの小さな筋肉ではなく、お尻や太ももの裏側のハムストリングスといった大きな筋肉で支えることになるので、腰に無理なストレスがかからずに腰を痛めることなく顔を洗うことができるのではないかと思います。
また朝起きてすぐは身体が温まっておらず、筋肉もかたい状態なので特に痛みを感じやすくなっています。朝起きてからすぐに立ち上がって顔を洗うのではなく、まずあおむけの状態で膝を立てて、痛くない範囲で左右に倒すような運動をしていただいて、筋肉を動かして血流をよくしてから起き上がるのも対処法としてはお勧めです。
アメリカでの生活はほとんどが車での移動になるので、日本で生活しているのとは違って普段の生活での歩く量が極端に少なくなりがちです。毎日30分だけでも歩く習慣があるのとないのでは長い目で見た時に大きな差になるので、もし歩くことに問題がないようであれば、お気に入りのコースを見つけて、まず毎日30分ほどを目安にウォーキングをされることをお勧めします。