Dr. 岡井 健(おかい・たけし)
 東京生まれの福岡育ち。福岡西陵高校を卒業後ボストン、University of Massachusettsに留学し、その後Los Angeles College of Chiropracticを1991年に卒業。4年間南カリフォルニア、ガーデナ市で勤務医として働き、1995年よりサンマテオで開業。サンノゼクリニックは2001年よりで2017年はカイロプラクターとして27年目、親切丁寧をモットーに患者とのコミュニケーションを大切に診療に励んでいる。
座っていて立ち上がる時などに左膝が痛く、 特に階段を降りる時がつらいです。 なんとか痛みをやわらげる方法はありますか。(70代 女性)
 皆さんお元気ですか? ドクター岡井です。この質問から察するに左足の前部に痛みがあると予測されますが、膝の上か下か、または内側か外側かが分かりません。部位によって原因が違うこともありますので、そこの情報は大事です。あと腫れがあるかどうかもポイントです。それでは分かる範囲でお答えしたいと思います。
 まず年齢的に膝の関節の半月板や骨自体の変形などの可能性もあります。そして、太腿の筋肉が弱って痛みの原因となっていることも珍しくありません。少なくともレントゲンの検査は必要だと思います。
 症状緩和のために何を自分でするべきかという点でお話ししますと膝のサポーターの装着と足の筋肉の強化が有効かと思います。膝のサポーターは本当にたくさんの種類があります。質問者の文面から見ると靭帯断裂などではないのでメタルが入ったような大げさなものは必要ないですが、温めるだけのような薄手のものではあまり役に立たないでしょう。マジックテープがついたストラップで締め付けの調整ができるものが良いです。最近ではネオプレン素材のものが中心です。
 サポーターもしっかりと正しく装着しないと効果は半減です。締め方や装着するタイミングなど大事ですね。私の患者さんにも長い間膝の痛みがあったのに私と相談してサポーターを選んで一緒に装着の仕方を確認して以来、諦めていた山歩きが昔のように楽しめるようになりました。歩いた後も痛みはないそうです。そうやっているうちに足の筋肉も鍛えられて強くなってきたので日常生活ではサポーターがなくても痛みがなくなりました。山歩きでは、特に下りが膝に負担が多いので痛みがなくてもサポーターをつけてもらうようにしています。
 そして、アクティビティーの直後にアイシングを10分して腫れるのを予防してもらい、そのあとゆっくり温めて患部の疲労を取るように指導しています。
 半月板などの軟骨が減っている方には貧乏ゆすりで刺激を膝に与える運動を毎日実行してもらいます。研究によると貧乏ゆすりのような細かい刺激は軟骨の再生に役立つようです。ちょっと日本人にはお行儀は悪いですけどね。それにコンドロイチンとグルコサミンの混合サプリもお薦めしています。でもまずは私に会いに来てくださいね。

(BaySpo 2017/10/20号 掲載)
有澤保険事務所

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