小池 通輝(こいけ・みちてる)DC, DACNB, ATC
 パーマーウエスト大学卒。ベイエリアの日本人で唯一、また世界でも少ない「カイロ機能神経学専門医」に認定されているカイロプラクター。NATA公認のアスレチックトレーナーでもあり、機能神経学と共にスポーツ医療にも力を入れている。臨床栄養学に基づいた食事療法、デトックス(解毒)やプロバイオティックなどのサプリメントの推奨、最先端の生化学検査を用いた隠れアレルギー検査、ホルモンバランス検査なども行っている。
妊娠中、産後のカイロ治療は どんな効果が期待できるのか教えてください。(30代 女性)
 妊娠中、もしくは出産後にカイロのクリニックにいらっしゃる方はよくいらっしゃいます。
妊娠中はリラクシンというホルモンの関係で靭帯がゆるくなって骨盤や背骨の関節が不安定になるのに加え、赤ちゃんの成長に伴う重心の変化のためにどうしても反り腰のような姿勢になってしまうこともあり腰痛になる方が多いです。また出産してすぐは授乳の姿勢であったり、車でのチャイルドシードの着脱、フロアでのオムツの交換やクリブに赤ちゃんをのせたりおろしたりと、どんなに気を付けても腰や首肩回り、手首などに負担がかかる、それまでにはすることがなかった動作を、まだ回復しきっていない身体で頻繁にする必要があるために身体のどこかに痛みが出ることがよくあります。
 カイロの治療では骨盤周りはもちろん患者さんの状態に合わせて身体全体のバランスを整えるように治療を行います。既に腰痛が出ている人はもちろんまだ出ていない人でも、本格的におなかが大きくなる前から治療を受けることで腰痛を未然に防ぐか、出たとしても症状を緩和することが期待できます。妊娠中は特におなかの大きさによっては治療としてできることが限られることもありますが、おなかがある程度の大きさになるまではブロックなどをうまく使うことでうつぶせになって治療を受けていただくこともできます。妊娠中は普段はうつぶせになれることはほぼなくなるので、妊婦の方にとっては治療の間少しの間うつぶせになれるだけでも気持ちが良いようです。
 その場での治療だけでなく妊娠中も出産後もそれぞれの状態に合わせた、主に骨盤周りの筋肉を強化する運動などもご紹介しています。妊娠中も適度な運動で筋力を維持してもらうことは重要ですし、出産後ももちろん骨盤周りやずっと伸び切った状態になっていたお腹回りや内ももの筋肉を鍛えてもらうことは重要です。またクリニックにもよりますが、妊娠中、授乳中には必要となる栄養素の量が普段の量よりも多くなるので、どういったものを特に気を付けて摂取した方がいいのか、もしくは控えた方がいいのかといった指導や、ご希望があれば信頼できるPrenatalゃPostnatal用のサプリメントの紹介などもしています。
 もし妊娠中や出産後でお身体のことで悩みなどあれば、カイロプラクティックの治療も有効な手段の一つですので、お気軽にご相談ください。

(BaySpo 2017/12/01号 掲載)
有澤保険事務所

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