スノーボードをする若い世代に多いですが、転倒した際に背骨がずれてしまいます。どのようにずれたかは、レントゲン撮影をしてみないとわかりません。スノーボードに限らず、スポーツ全体に言えますが、表面上、何も問題なくても、転倒や強い衝撃により背骨の形が変わってしまっている場合が多いです。それを放置しておくと、何年か後に痛みやしびれの症状として出てきます。また、転倒の衝撃により椎間板が飛び出してヘルニアを起こす場合もあります。ヘルニアは時間とともに乾いていき、痛みやしびれはおさまりますが、飛び出した分、椎間板が薄くなってしまうので、加齢とともに変形性関節炎を起こし、痛みやしびれを伴います。
頸椎は7個の椎骨と椎間板、胸椎は12個の椎骨と椎間板、腰椎は5個の椎骨と椎間板から成り立っています。一つの椎骨がずれる場合もありますし、複数の椎骨がずれる場合もあります。理想の背骨は正面から見たらまっすぐ、横から見たら、頸椎、胸椎、腰椎にそれぞれのカーブ(前弯、後弯、前弯)がありますが、転倒により、まっすぐなはずの背骨が左右に歪んだり、必要なカーブがなくなったり、カーブがあり過ぎることもあります。
質問者さんの場合は骨折をしたという事実から、やはり背骨のどこかがずれてしまったのではないかと考えられます。当院では、患者さんの正面と横から撮ったレントゲンを詳細に分析し、どこでどのようなずれが生じているかを見極めてから、そのずれを矯正する治療を行います。
Chiropractic BioPhysics(CBP)®は、カイロプラクティックの技術の中では高度な生物理学に基づいた治療法で、背骨全体の形を正面と横から見て、より理想に近くなるように矯正していきます。これにより痛みを取ることができ、また、将来の再発予防にもなります。一般的に知られているカイロプラクティックは、骨をボキボキならすアジャストメント施術ですが、これだけでは背骨全体の形を戻すことはできません。背骨全体の形を整えることができるのはCBP治療法のみです。
30代はまだまだ若く、体も柔軟なので、CBP治療法で十分に回復が見込めます。40代、50代と年齢を重ねていくうちに体はどんどん硬くなり、背骨全体の矯正が難しく、痛みも悪化する可能性があります。30代のまだ若いうちに、ぜひ、CBP治療を受けていただきたいと思います。