今回のお悩みの様にコンピュータ作業で首肩のこりが酷い、そして頭痛まで出るという方は多いですね。私も今年は新書の出版の追い込みでコンピュータに向かう時間が格段に増えて、同じような問題で苦しみました。普段から患者さんに仕事中のストレッチや体操の指導をしていたのですが、連日長時間コンピュータに向かう方にとっては全然足りないということに気が付きました。兎に角マメに行うことの大切さを痛感しました。
首肩のストレッチは、椅子に座って行います。様々なストレッチがありますが、皆さん実行しないのでシンプルにしています。まず、首を左右の側面、そしてアゴの下の前面、後頭部から背中にかけての後面の4つの面としてイメージします。右の側面をストレッチする際は、右手をサイドに素直に垂らし、軽く椅子を掴んで右肩の位置を固定し、ゆっくりと頭を左に倒していきます。頭の重さだけを利用して倒し、力を入れないことです。軽く伸びてるなと感じる程度で十分です。同じ要領で反対側もストレッチします。5秒ほどのゆっくりストレッチを左右3回行います。
首の前面は首を後ろに反らすというより、アゴを高く天井に向けて上げていくイメージで、アゴの下の筋肉にストレッチを感じてください。首に痛みを感じる場合は無理のない範囲で行います。首の後ろの筋肉は姿勢を正して座り、アゴを胸に付けるイメージで頭の重さを利用して首を無理せず前傾させます。前後のストレッチもターゲットの筋肉に軽い伸びを感じながら1回5秒間で3回ずつ行います。
次は首肩周りの体操です。立って、腕を背泳の時の様に前から後ろにグルグルと肩甲骨から大きく10回まわします。これを左右3セット行います。次に、ボートを漕ぐときの様に両肘を上げて、背中で左右の肩甲骨をギューっと絞るように5秒寄せます。これを3回繰り返します。以上のストレッチと体操を30分に1回行います。「そんなにやるの?」という声が聞こえて来るようです。そうです。それぐらいやらないと足らないのです。頑張ってくださいね。でも奥様がマッサージしてくれるなんて、羨ましい。