このような患者さんがクリニックに来院された場合、まず最初にぽろっと口にされるのが「年のせいでしょうか?」です。「ちょっと待ってください、30代の方に年のせいだと言われてしまうと50、60、70代の人はどうなっちゃうのでしょうか?」と私も個人的に言いたいです。
最初に結論を言うと、いい医者にかかってください、ということです。じっくり話を聞いてもらってください。この問題は非常に広く、婦人科、内科、精神科、その他もろもろの可能性から見ていく必要があります。
生理は重くありませんか? そのために鉄欠乏性貧血に陥っていませんか? 息苦しくなるようなことは? 甲状腺は大丈夫でしょうか? 甲状腺の機能が亢進しても、低下しても「なんとなくだるい」ということになります。糖尿病は? 家族暦はありませんか? やたらのどが渇いて水分を取っていませんか? やたらトイレが近くありませんか? 肝機能は大丈夫でしょうか? 真黄色の顔してませんか? 最近風邪のような症状はなかったですか? 熱はどうですか? 落ち込んでいませんか? 夜は眠れますか? 忙しすぎて睡眠時間が単に短いということは? ちゃんと寝てますか? 睡眠中呼吸が止まっているようなことは? 家庭内の状況は? 夫からいじめを受けていませんか? はたまたいじめていませんか? アレルギー性鼻炎のようなことは? 副鼻腔炎を起こしていませんか? 咳はありませんか? 肺炎かもしれませんよ。「Walking Pneumonia」なんていう人もいました。また、まったく咳はありませんといいながら、肺のレントゲンで肺炎だった人もいます。なんとなく赤い発疹があってなんとなく熱っぽいということは? 関節は痛くありませんか? リウマチかもしれません。リンパ腺は脹れていませんか? なんとなく歯茎から出血したり、打ってもいないのに打ち身みたいな内出血はありませんか?
最近健診を受けましたか? 綿密な問診とかなり簡単なスクリーニングの血液検査でも、いろいろなことがわかります。治療は何を発見してどう対処するかでおのずと決まってきます。いつもの掛かりつけの医師に相談ください。