アメリカ歯科医師協会(ADA)ではやわらかめの歯ブラシの使用を勧めています。これは歯垢を落とすという面では少々物足りなく感じる人もいるかもしれません。でもこれは歯を磨くときについ力が入りすぎ、歯や歯肉を傷つけたりすり減らせてしまい、冷たいものがしみてくる知覚過敏になることを防ぐためです。
ヘッドの大きさは口腔内で動かしやすいように小さめのものが良いでしょう。アメリカで買うのならフルサイズよりコンパクトヘッドと書かれているもの、もし見つからなかったら子供用でもいいと思います。と言っても個人によって口や歯の大きさはさまざまなので人によりけりですが、植毛が3列で長さが2から2.5センチぐらいが一般的です。そしてまっ直ぐより少し角度のついたヘッドの方が上下の前歯の裏側に届きやすいです。毛先は、山切りカットや段差の付いた植毛が並んでいる歯ブラシの方が歯間から歯垢を効果的に除去できるとのリサーチ結果がある反面、歯の表面を磨くときには平らに均等に当たらずに磨きにくく山の先端だけすり減り、ブラシの交換時期が早くなるという欠点もあるようです。その他、矯正中や歯並びが悪いところ、歯が重なり合って普通の歯ブラシが届かない場所は、最小のヘッドのタフトブラシや歯間ブラシが必要です。
次に、電動歯ブラシへの考慮点は上述の@歯ブラシのヘッドが小さめであることに加え、Aプレッシャーセンサーが付いていること。これは強く歯に押しあてて磨いてしまうのを防ぐ、とてもいい機能だと思います。Bプリセットタイマーが付いている、または歯磨き時間の目安となる2分あるいは左右上下30秒おきに知らせてくれるもの。Cリチャージブルバッテリーであること。商品ではフィリップス社のソニケアダイヤモンドクリーンや、ブラウン社のオーラルBジーニアス9000などがあります。また、安全性や効能がきちんとチェックされたADA認可シールのついたものを選ぶといいでしょう。電動歯ブラシは子供を含め歯磨きが苦手な方や手がうまく動かせない方の歯垢除去率、口腔衛生の向上にも役立っています。使用方法について質問のある方は是非ご相談ください。