文化スポーツ編  Vol.45
ストリーツ海飛さん
 1994年横浜生まれ。2001年渡米。9歳の頃よりフェンシングを始める。10歳で全米チャンピオン(10歳以下の部)、12歳で全米2位(12歳以下の部)、15歳でヨーロッパ世界大会(ロンドン)3位に入賞するなど、輝かしい成績を残している。今年からペンシルバニア州立大学に入学し、2016年リオ・デジャネイロ五輪出場を狙う。
目指せ2016年五輪出場!
 現在レッドウッドシティーのSequoia High Schoolに通う海飛(かいと)さんはスポーツ万能な高校生。そんな彼の得意なスポーツは9歳の時に始めたフェンシング。全米チャンピオン、ヨーロッパ大会入賞など次々とタイトルを獲得する海飛君に、ベイエリアでの生活を聞いた。
ストリーツ海飛さん

(Kaito Streets)BaySpo 1229号(2012/06/15)掲載

ベイエリアに住むことになったきっかけ
 僕の父はアメリカ人ですが日本でしばらく働いていました。ですから僕は日本生まれですが、7歳のときに両親が「父親がアメリカ人なのに英語が話せないのは問題だ。アメリカで教育を受けさせたい」ということで、家族でアメリカに引っ越してきました。父方の祖父がレッドウッドシティーに住んでいたので、そこに一緒に住むことになりました。

ベイエリアの印象は
 ベイエリアは大好きです! いろんなところにいったりできますからね。

フェンシングをはじめたきっかけは
 僕はたいていのスポーツは何でも好きだったんですが、兄もスポーツが好きで、フットボールやバスケットなどをしていました。でも、何か兄とは違う、「自分だけ」のスポーツをしてみたいと思ったんです。そこで、僕は子どもの頃からずっと「剣」に興味があったので、母のすすめもあってフェンシングを始めてみたんです。当時9歳でした。
 初めていってみたところはスタンフォード大学の中にあるクラスだったんですが、実はあまりフェンシングが好きになれなかったんです。でもその数ヶ月後、クラスを変え、違う先生についたらものすごいフェンシングが好きになりました。それからは週に2、3回、学校が終わってからクラスに通う毎日で、フェンシングをはじめてから一年後、10歳の時に、フェンシングの10歳以下の部門の全米大会でチャンピオンになりました。

輝かしい成績を修めているんですね 
 12歳のときには12歳以下の部門では全米2位でした。そのときの優勝者は実は僕のチームメイトで、今では親友でありライバルです。フェンシングというのは順位ももちろん重要ですが、そのシーズンごとにポイントを稼いでいかなければならないスポーツでもあり、14歳の時はそのポイント数で全米1位になりました。15歳の時はアメリカ代表選手としてヨーロッパの世界大会に出場し、ロンドン大会で3位になり、翌16歳の時は同じくフランス大会で2位になりました。また、その年には、日本人として日本の全国大会にも出場し、チャンピオンになりました。

フェンシングで一番大切なことは
 フェンシングでは俊敏な動きが必要となるので脚力は大事です。ですから、時間があればジムにいって足を鍛えています。

生まれて初めてなりたいと思った職業
 子どもの頃何になりたかったかあまり覚えていませんが、仮面ライダーとかでしょうか?

もし今フェンシングをしていなければ
 おそらく普通のティーネージャーを同じように、他の一般的なスポーツをしていたでしょうね。バスケットボールとか、野球とか。あとはカフェやレストランなんかでウエイターとしてアルバイトもしていたかもしれませんね。

今住んでいる家
 レッドウッドシティーにある一軒家に住んでいます。

乗っている車
 2009のHonda Accordです。

睡眠時間・起床時間・睡眠時間
 僕はたいてい夜は10時半から11時頃には寝て、朝は6時半から7時頃に起きます。

休日の過ごし方
 だいたい家族や友達と過ごすことが多いですね。家族でディナーパーティーをしたりすることもありますが、特にこれといって大きなことはあまりしません。

好きな場所
 ジムです。ジムは僕にとってストレスを感じない、リラックスできる唯一の場所です。iPodを聴きながら体を鍛えます。

最もお気に入りのレストラン
 Canyon Inn in Redwood City

よく利用する日本食レストラン
 特にないですね。日本食は家で食べます。

一億円あたったら
 おそらくまずは家族のために使うと思います。

日本に戻る頻度
 あまりしょっちゅうは帰っていないです。前回日本に帰ったのは2011年の1月でした。これは日本でのフェンシングの全国大会のために帰りました。その前はもうたいぶ昔になります。

最近日本に戻って驚いたこと
 いろいろなものが変わりましたよね。というか、昔と比べて僕は成長して大きくなったから、今日本に帰るといろいろなものが小さく感じますね。

日本からベイエリアに持って帰ってくるもの
 ユニークなキャンディーや食べ物ですね。アーモンドチョコは大好きです。

現在のベイエリア生活で不便を感じるとき
 渋滞でしょうかね。ひどいときは本当にいらいらしますよね。

日本に郷愁を感じるとき
 もっと日本に帰れたら帰りたいんですけどね。日本は大好きですから。

おすすめの観光地
 New York City

永住したい都市  
 カリフォルニアならどこでも。カリフォルニアの気候に勝るものはないでしょう。

5年後の自分に期待すること
 今年、僕は大学生になって、大学でフェンシングを続けるつもりです。これからはジュニア選手としてではなく、大学生・大人を相手に勝負しなければなりません。でもそこで着実に成績を修めて、2016年のリオ・デジャネイロ五輪に出場していたいです。

最も印象に残っている本
 『The Mind Game』Michel Powell

最近読んだ本
 『Driven From Within』Michel Jordan

最も印象に残っている映画
 『The Avengers』

座右の銘
 「Life ain't about how hard you hit, it's about how hard you can get hit and keep moving forward」(Rocky Balboa)

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取材を終えて
 フェンシングをはじめてわずか1年足らずで全米チャンピオンになったという才能をもつ海飛さん。今年はフェンシングで大学に進み、2016年のリオ・デジャネイロ五輪出場に向けて練習に励むそうです。4年後の五輪代表になれるよう、がんばってください!

(BaySpo 2012/06/15号 掲載)

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