一般編  Vol.172
美紀・勝山・ノビツキーさん
 サンフランシスコ生まれ。1989年の北加さくら祭クイーン・コートとしての活動を機にホスピタリティ・コミッティのメンバーを経てチェアーパーソンになる。北加さくら祭のクイーン・プログラムの振付師、コーチ、ディレクター、コート・アドバイザーなどの傍ら、12年間にわたりグランドパレードの司会も務める。振付師として、ミス・サンフランシスコ、ミス・ローズボールなど数々のイベントを担当。ミス・アジアン・アメリカ/ミス・アジアン・グローバル協会のアート・ディレクター。2児の母、指導者、アーティスト。
クイーン・プログラムとさくら祭を支えてきた
生まれも育ちもサンフランシスコ。クイーン・コートでの活動後、クイーン・プログラムのコリオグラファー(振付師)やアドバイザー、グランドパレードの司会など、長年にわたってさくら祭と日系コミュニティに貢献する、ミキさんにお話を伺いました。
美紀・勝山・ノビツキーさん

(Miki Katsuyama Novitski)BaySpo 1376号(2015/04/10)掲載

ベイエリアに住むことになったきっかけ
 サンフランシスコで生まれ育ちました。

クイーンプログラムに応募したきっかけ
 1989年に日系人コミュニティの一員として、やってみたいと思って応募しました。それには祖母の影響も大きかったと思います。日系アメリカ人コミュニティでアクティブに活動する姿を見せて彼女を喜ばせたかったんです。

クイーンプログラムを経験して最も印象に残っていること
 シアトルとロサンゼルスのさくら祭を訪れたことです。お祭りはもちろん、各地の日系アメリカ人女性たちやクイーンコートたちと知り合えて、運営委員会メンバーと会うことが出来ました。そのとき出会った人たちは今も親交がある大切な友人です。

現在のクイーンプログラムとのかかわり
 親睦イベントを企画するホスピタリティ・コミッティのメンバーとしてお仕事をさせていただいて、その後コミッティの代表者になりました。サンフランシスコ・シティカレッジ、サンフランシスコ州立大学に在学中から、ダンサー、振付師、ミュージシャン(ピアノ、バイオリン、ボーカル)としてのバックグラウンドがあったので、クイーン・プログラムの振付とコーチ、ディレクターのほか、クイーン・コートのアドバイザーをするようになりました。
 振付師として認められ、ミス・アメリカ協会のミス・サンフランシスコ協会でアソシエイト・ディレクター、エグゼクティブ・プロデューサーおよび振付を担当。また、ノースウエスタン・エミー・アワードでも振付を、ミス・アジアン・アメリカ/ミス・アジアン・グローバル協会のアート・ディレクターを勤めています。今年の5月4日にサンフランシスコのシティ・ホールで開催される、アジアン・アメリカン・ヘリテージ・マンスのセレモニーでの振付も担当します。
 ここ数年は、家族との時間や、自分の仕事や他の活動などのため、また、後進メンバーのチャンスを広げるためにも、クイーン・プログラムでの役割はアドバイザーやコーチを時折させていただくくらいです。クイーン・プログラムを牽引する、ベン・中條さん、トシ・ミツダさん、グレンダ・オカムラさん、エリック・イノウエさん、ステファニー・サトウさんは、自分の家族同然だと思っていますので、必要とされるならいつでもお役に立ちたいと思っています。

さくら祭の一番の思い出、一番好きなこと
 さくら祭にはずいぶん幼いころから、両親と当時ブッシュ・ストリートにあった桑港寺で、桜祭りで販売するコロッケ(今は美味しいたこ焼きを売っていますね)を作る手伝いをしたり、ジョージ・ワシントン・ハイスクールの同級生たちとシューマイを販売したり、源氏民謡会の踊り手としてパレードに参加したりもしました。そのほか、パンフレットのレイアウトとデザイン、グランドパレードとクイーン・プログラム関連のさまざまな役割をしてきました。過去12年間にわたって、ブキャナン・ストリートでグランドパレードの司会もしていました。さくら祭の盛衰を含めさまざまなフェーズを見たことになります。
 さくら祭で一番好きなところは、日本と日系アメリカ文化が持つ数々の側面が集められ、表現されることです。

生まれて初めてなりたいと思った職業
 美術の先生です。

いまの仕事に就いていなかったら
 ダンス、ピアノ、ボーカルの指導をしていると思います。

現在、住んでいる家
 典型的なサンセット地区の家に住んでいます。

乗っている車
 メルセデスベンツ C350

睡眠時間・起床時間・就寝時間
 よく眠れる時で6〜8時間くらいです。朝は6時半には起きるので、11時には寝ようと努力しています。

休日の過ごし方
 大好きな休日の過ごし方は、ショッピング、読書、DVD鑑賞。お天気が良い日は、娘とゴールデン・ゲートパークにサンフランシスコ警察の馬を見に行ったり、ビーチに散歩に出かけたりします。

好きな場所
 娘と一緒に本を読んだり、息子と哲学から宗教まで、何でも思いつくままに話をする場所です。

最もお気に入りのレストラン
 ミッション・ストリートにある「Boulevard」。雰囲気やスタッフ、もちろん料理も最高です。

1億円当たったとして、その使い道
 両親にリラックスできる旅行をプレゼントしたいです。私や子どもたちのために本当に良くしてくれていますから。

日本に戻る頻度
 日本には22年前から行っていません。父が定年までJALに勤めていたので、昔は1年おきに日本で夏休みを過ごしていました。

日本に持って行くお土産
 持って行くなら、カリフォルニアワイン、Molinari(かコロンバス)のサラミ、ケーブルカーの缶に入ったギラデリ・チョコレートですね。

日本からベイエリアに持って帰ってくるもの
 お土産をあげたい人にそれぞれ買える範囲のものを。それ以外は「虎屋」の羊羹や、行った先々で日本のお菓子を買って帰ります。

現在のベイエリア生活で、不便を感じるとき
 交通渋滞と駐車スペースの不足には困ります。

現在のベイエリア生活で不安に感じること
 最近では水不足と生活費の高騰ですね。

日本に郷愁を感じるとき
 竹林の匂いをかいだとき。

お勧めの観光地
 日本では秋に訪れた日光です。父の祖先の出身地でもあり、紅葉が素晴らしかったです。

永住したい都市
 根っからのネイティブ・サンフランシスコ・ガールなので、どこにも引っ越す予定はないですね。

最近読んだ本
 『Hunger Games』3部作。(スーザン・コリンズ)。最近、映画化された第2作『Catching Fire』を見ました。映画と原作を比較するのが好きなんです。

最も印象に残っている本
 『ハリー・ポッター』シリーズです。子どもたちが寝る前の読み聞かせにも使ってるので、シリーズ全巻を最低3回は読んでいると思います。

最近観た映画
 『Catching Fire』のほかに、『War Horse』、『Life of Pi』を見ました。

最も印象に残っている映画
 アニメ映画、特に宮崎駿監督の作品が好きです。

自分を動物にたとえると?なぜ?
 オオカミです。集団行動も出来るし、孤独でも大丈夫。家族や周りの人を守ろうとする本能がものすごく強いから。

座右の銘は?
 「実るほど頭を垂れる稲穂かな」、「Make it a good day」、「バカにつける薬はない」。最後のを聞くといつも笑ってしまいます。

(BaySpo 2015/04/10号 掲載)

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