ビジネス編  Vol.81
南川 亜由美さん
大阪府枚方市出身。父の仕事の転勤で、小学生から高校入学までカナダの東海岸で育つ。日本へ帰国後、高校および大学は京都の学校へ通い、大学時代にUCLAへ留学。大学院はフランスで工学部の修士を取得。その後、東京で就職。サンマイクロシステムズに入社、夫と出会いシンガポールへ転勤。長女を出産し、アメリカベイエリアへ転勤。2006年プロジェクトマネージャーとしてYahoo!入社。2010年にAppleに転職し、現在はディザスタリカバリ部マネージャーとして勤務。
やりたいことを常に全力で
小中学生の時代をカナダで過ごし、日本で大学卒業後はフランスで大学院を修了。東京で就職し結婚後はシンガポールにも住んでいた国際派。休日はピアノ、マラソン、スノボなどを楽しむという南川さんの暮らしぶりについて伺いました。
南川  亜由美さん

(Ayumi Minamikawa)BaySpo 1383号(2015/05/29)掲載

ベイエリアに住むことになったきっかけ、渡米した年
 2006年の5月に夫がベイエリア本社に転勤になったため、シンガポールからイーストベイのサンラモンへ引っ越してきました。

ベイエリアの印象
 ユーカリの香り、青い空と緑の山です。私たちが渡米した2006年は今と違ってものすごく雨が降ったらしく、フリーウェイから初めて見た丘や山が全て緑でした。なんて綺麗な街なんだとドライブの時はずっと外の景色を見ていました。また、朝方にはユーカリの香りがして、とてもリラックスできる街だと思いました。

自分の専門分野について
 IT業界でのインフラ構築。特にシステムの冗長化を専門としています。

その道に進むことになったきっかけ
 日本で見た電車内の広告です。都内の地下鉄の車内で、当時サンマイクロシステムズ(今はオラクル)の中途採用募集と書かれた広告をみて応募、サンマイクロシステムズに入社しました。日本サンマイクロシステムズでは、システムエンジニア、ネットワークエンジニアの仕事をしていました。その後、シンガポール支社に転勤し、そこではコンサルタントとして、シンガポールのお客様にサービスを提供していました。その数年後に渡米し、Yahoo!に転職。Yahoo!では、主にシステムの冗長化を専門に仕事をするようになりました。今はAppleで仕事をしていますが、同じような仕事をしています。

英語で仕事をするということ
 楽しいし、回りくどい言い方がないので楽です。我が社ではメールはツイッターのようにどんどんと返信がきます。いろんな人と沢山の会話を短時間でやってるようでとても楽しいです。ミーティングでも、いろんなジョークが飛び交っていつも笑ってます。

英語で失敗したエピソード
 カナダで小学生時代から高校入学まで育ったので、英語で失敗したエピソードは特にないです。むしろ、日本に帰国して、日本の高校に行っておかしな日本語を話して笑われた記憶があります。

英語が100%ネイティブだったらどんな仕事に?
 今と同じ仕事についていたと思います。

あなたにとって仕事とは?
 生活をするために必要なものではありますが、仕事で重要なのは周りの人(上司、同僚、部下)、仕事の内容(おもしろさ)、給料、場所だと思います。現在の仕事はこの4つの点がどれも満たされていて運が良かったと思います。

生まれて初めてなりたいと思った職業
 心理学者。人の話を聞くのが中学生の頃から大好きで、カナダの友人と一緒に大学の心理学の授業を聞きに行ったこともありました。

いまの仕事に就いていなかったら
 デパートなどでピアノ演奏をする仕事をしたいです。

現在、住んでいる家
 クパチーノの一軒家。

乗っている車
 Audi TT。20代の頃から好きだった車です。この車でハイウェイ1号線や、280号線を走るのが大好きです。

睡眠時間・起床時間・就寝時間
 7時間・起床6時・就寝11時

休日の過ごし方
 雨の日は家に閉じこもってピアノを弾きます。寒い冬に外が暗くて雨の音だけが聞こえる時、家でピアノを弾くのが大好きなんです。晴れている時は会社のランニング仲間と20キロぐらい走ります。

好きな場所
 Los Altosにある、Rancho San Antonio公園のランニングトレイルです。木洩れ陽がものすごく綺麗で、朝早くそこでランニングするのが大好きです。

最もお気に入りのレストラン
 San Mateoの「和厨」。会社の元上司も大好きなので、彼女と月一くらいで行っています。味も最高ですが、お料理のプレゼンテーションも最高で、何が出てくるのかいつもワクワクします。

よく利用する日本食レストラン
 「和厨」と「寿司サム(Sushi Sam’s)」。 「寿司サム」ではいつもお任せを注文します。他の料理は一切食べません。美味しくていつもお寿司を20貫くらい食べてしまいます。

1億円当たったとして、その使い道
 東北でスキーリゾート物件を買い、夫と一緒に夏はキャンプを楽しみ、冬はスキーやスノーボードをしたいです。

日本に戻る頻度
 年に1回。マラソンをするのが好きなので、京都マラソンや東京マラソンに当選すれば絶対に帰国して走っています。

最近日本に戻って驚いたこと
 不思議なカタカナ英語が飛び交っていた事。

日本に持って行くお土産
 ワイン、歯が白くなる歯磨き粉やマウスウォッシュ、オーガニックシャンプーや石鹸。

日本からベイエリアに持って帰ってくるもの
 せんべい、おかき、本。特に子供用の本や雑誌。

現在のベイエリア生活で、不便を感じるとき
 車の渋滞。

現在のベイエリア生活で不安に感じること
 犯罪が地域によっては多いことです。

日本に郷愁を感じるとき
 スキーの後でジャグジーに入る時に、日本のように温泉があればなぁと思います。

お勧めの観光地
 カナダのバンフ。湖の青さがとても綺麗です。レイクタホ。タホは湖も綺麗ですが、ベイエリアから車でいける近場のスキーリゾート地でもあります。

永住したい都市
 オーストラリア、ブリスベン。日本では東北地方。

5年後の自分に期待すること
 子供がちょうど反抗期に入っていると思うので、まだ仲良くできていることが目標です。

最も印象に残っている本
 『Men are from Mars, Women are From Venus』。結婚した時に友人から頂いた本です。なるほどと思うことがたくさんあり、夫と喧嘩してもあまり気にしなくなりました。

最近読んだ本
 東野圭吾さんの『マスカレード・ホテル』。サスペンス系で読み出すと止まらない本です。

最も印象に残っている映画
 『Effie Gray(エフィー・グレイ)』。義理の弟が映画のプロデューサーで、彼が手がけた初めての映画です。実話に基づいた夫婦生活のストーリーで、舞台はスコットランドとイタリア。背景も綺麗でしたが、衣裳も綺麗でした。

自分を動物にたとえると?なぜ?
 リス。小さくてちょこちょこ走り回っているので。

座右の銘は?
 人生二度なし。人生は一度きり。二度はありません。生まれてきたからには、後悔のない人生を送りたい。だから私は常にやりたいことをやろうと思います。

(BaySpo 2015/05/29号 掲載)

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