文化芸能編  Vol.47
大島久美子Mayerさん
短大卒業後、レコード会社、アートギャラリー勤務後、ギャラリーをオープン。12年前、突然光の絵を描き始め、イタリアにアート留学後、画家に転身。国内の美術館多数、日仏現代美術展、パロアルト・ナショナル・ペーパーアートコンクール、ロンドン世界アートコンクール等多数に入選。2010年ベイエリアに移住。2011年、ロンドン・アートコンクール写真部門で審査員特別賞受賞。以降、写真家としても活動。12月にはサンフランシスコの「Show Place Square」にて個展開催予定。www.kumiko-mayer.artistwebsites.com
光をテーマに創作活動
大島久美子Mayerさん

(Kumiko Oshima Mayer)BaySpo 1399号(2015/09/18)掲載

ベイエリアに住むことになったきっかけ、渡米した年
 ベイエリアに住むアメリカ人の夫との結婚のため、フィアンセビザで来ました。日本で出会って直ぐにプロポーズされ、1年後の2010年3月に渡米しました。

ベイエリアの印象
 青い空、大好きな海、緑の山に囲まれた、気持ちいいお天気で、自然と街がうまく融合したコスモポリタンで住みやすい所。私の創作のテーマ「光の国」そのものだと思いました。移住するまで、2度ほど半年ぐらい短期留学したことがありましたが、やっぱり住んでみると違いますね。

自分の専門分野について
 光をテーマにした画家・写真家です。作品を見た方々に、奇跡の星「地球」に生まれた幸せ、魂の尊さ、宇宙との繋がり、元気とエネルギー、癒しと希望などを感じていただくことが願いです。

その道に進むことになったきっかけ
 小さいころから絵が好きで絵画教室に通い、賞もたくさんいただいていたのですが、人と接するのが好きなので、孤独な時間が多い画家になろうとは全く思ってなかったんです。12年前に陶芸とインテリア雑貨のギャラリーを経営していた時、パステル画家の方と出会い、パステルという画材に魅了され、独学で光をテーマに描いたのが始まりで、作品を見てくださった多くの方々からの感動の声がきっかけです。そのころ父が突然病気で寝たきりになり、仕事と看病で人生最大の苦悩の中、寝る間もなかった時にも少しの隙間の時間に取り憑かれたように創作していました。今振り返ると、そのころが一番夢中に創作していて、そうすることでエネルギーをもらって癒されていたと思います。父も私の作品を見るのを喜んでいました。

英語で仕事をするということ
 主人がけっこう日本語を話せるせいか、自分に甘いせいか(笑)、英語はまだまだ全く駄目で真剣に勉強しないといけないと痛感しています。今年の5月にロンドンのタウンホールでの展覧会に参加した時、予告なしに突然、皆様の前で作品を説明しなければならなくなり、身振りと手振り、思いで何とか乗り切りました。

英語で失敗したエピソード
 思い出せないほどありますよ(笑)。バス停を聞き間違えて、1時間待って、やっと気が付いたことも。

英語が100%ネイティブだったらどんな仕事に?
 アーティスト兼アートセラピスト。自分がアートによって癒された経験があるので、それをお伝えしたいです。自覚はありませんでしたが、日本でギャラリー経営をしている時、お客様から「話しているとほっとする」「エネルギーをもらえる」などと言われ、よく相談に乗っていました。いろんな方々の話をお聞きするのは好きですし、子供のころから宇宙との繋がりを自然に感じ、余り小さいことでくよくよしないタイプなので、むいていそうな気がします。

生まれて初めてなりたいと思った職業
 トラベルジャーナリスト。子供のころ、まだ海外旅行が一般的ではない時代、NHKの「兼高 薫 世界の旅」という、素敵な女の人が世界を旅して、素晴らしい所や、人々の生活、カルチャーを案内する番組が大好きで、憧れていました。


現在、住んでいる家
 サンリアンドロ・マリーナパークのすぐそばです。昔からずっと海の近くで暮らしたかったので、静かでとっても気に入っています。夕日が綺麗なので、よく散歩に行きます。

乗っている車
 プリウスです。日本で数十年もの運転歴ありながら、10回も実技試験に滑り、今年やっと合格して、ようやく本当のベイエリアの住人になった気分です。ほんと、ギネス物ですね(笑)。

好きな場所
 海が大好きなので、海の側ならどこでも。特に、ハーフムーンベイ近くのMontara State Beachにある、McNee Ranchのハイキングコースは小高い丘から太平洋が一面に見渡せて、まるで鳥になったような雄大な気分になり、人も少なく大好きでよく行っています。

最もお気に入りのレストラン
 いっぱいありますが、特に印象に残っているのは、ビッグサーの崖の上にある「Sierra Mar」です。まるで雲の上から海を見ながら食事しているみたいで、とっても美味しくて最高に素敵でした。アニバーサリーなどでまたぜひ行きたいです。

1億円当たったとして、その使い道
 結婚前に同居していた高齢の母を、日本に残して突然こっちに嫁いで来たため、母と暮らしてくれている日本の家族にはとても感謝しているので、日本の家族と母に3000万、あと500万で日本の家族とゆっくり旅行、家のローン完済し、500万は恵まれない子供たちへの寄付、残ったら貯金ですね。

最近日本に戻って驚いたこと
 帰るたびに新しい店や商品がいっぱいで、買い物するにも物が多すぎてパニックになりそうなくらい、常に変化して刺激が多いです。お店や人が多くて、日曜の夜の12時頃でも電車は満員だから、こっちの静かな生活になれてしまっていると、逆カルチャーショックを受けます(笑)。

日本に持って行くお土産
 ハーブ100%でカロリーゼロの甘味料、ステビア。日本ではなかなか売ってないみたいです。母の糖尿病もこれでかなり良くなりました。あとはテーブルランナーや、ランチョンマットなどのインテリアアグッズ、ナッツやドライフルーツ、ルイボスティーなど。

日本からベイエリアに持って帰ってくるもの
 日本でしか手に入らない画材や本、和風だし、昆布、お茶、シャンプー、化粧品。余裕があれば、日本に残してきたお気に入りの和食器など、いっぱいあります。

お勧めの観光地
 印象に残っているのは、クレーターレイク、アンテロープ・キャニオン、ホースシューベント、セドナです。奇跡の星「地球」を痛感できる場所で、宇宙と一体になれる素晴らしい所です。

5年後の自分に期待すること
 こちらでは活動を始めたばかりですので、創作をもっと頑張って、病院や学校などのパブリックスペースに展示していただけたり、日本での個展の時のようにミュージシャンやダンサーとコラボするなど、1人でも多くの方々の目に触れてもらえるようになりたいです。将来はアートの本場、ニューヨークで個展を開くのが夢です。12月5日、6日には、サンフランシスコの「Show Place Square」で個展をしますので、ぜひ遊びに来てください。10月にEWAACロンドンアートコンクールのファイナリスト展で世界のアーティストとのジョイント、来年2月には日本でフラメンコとのコラボの予定もあり楽しみです。

最も印象に残っている本
 女優シャーリー・マクレーンの「Out on a Limb」。山川鉱矢・亜希子夫妻が初めて翻訳された宇宙の真理を書いた本ですが、数十年前、日本で始めて販売された時に読み、自分の世界があっという間に大きく広がり、人生観が変わった私の人生のバイブルです。なんと昨年、憧れの山川亜希子さんとベイエリアのセミナーで初めてお会いして、翻訳当時の話も聞くことができて本当に感動しました。

最近観た映画
 『Eat Pray Love』です。大好きで何回も見ています。ジュリア・ロバーツ扮する主人公が、自分の魂の赴くまま自由に生きている姿にとても憧れます。

自分を動物にたとえると? なぜ?
 鳥かな? 子供の時から自由に世界を羽ばたける鳥になりたいといつも思っていました。なんと最近知ったのですが、母もそうだったみたいで、私が子供のころ母が開いていたブティックの名前は「バード」だったんです(笑)。

座右の銘は?
 「愛と感謝」。

(BaySpo 2015/09/18号 掲載)

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