一般編  Vol.187
千石 浩さん
東京都出身。93年に渡米。San Francisco State UniversityのInterior Design Majorを卒業。その後Makita Design(現Makita Construction)に入社。現在はPresidentとして経営の修行中。2005年に結婚。2人の娘と4人でPacifica居住。
大変なことも楽しめる仕事
住宅やビジネス、店舗などの内装、外装のデザインや設計施工業務を行う会社のプレジデントを務めるかたわら、休日は出来るだけ家族と一緒に過ごしているという千石さんに、ベイエリアでの暮らしぶりを伺ってみました。
千石 浩さん

(Hiroshi Sengoku)BaySpo 1408号(2015/11/20)掲載

ベイエリアに住むことになったきっかけ、渡米した年
 渡米したのは1993年。高校を卒業してから1年間バイトしてお金を貯めて来ました。まず最初に今でこそ有名なMt.ShastaのふもとにあるCollege of the Siskiyousというコミュニティーカレッジに通いました。サンフランシスコまでは車で飛ばして4時間ほどなので、月1回位の頻度で遊びに来ていました。その頃はまだアーティストやヒッピー、詩人、文学者などが多く住んでいて、反社会派的な個性的な街で、それが一番に気に入りました。サンフランシスコに大学でTransferしたのもそれが理由です。

ベイエリアの印象
 今となっては「ベイエリアなくして世界のインターネット関連の発展なし」というぐらいじゃないでしょうか? Facebook、Twitter、Uberなどをこんなにも普通に皆が使いこなしている、それも子供から大人まで。すごいですよね。

自分の専門分野について
 私の仕事はジェネラルコントラクターで、お客様の要望に沿って内装、外装のデザイン、設計業務から実際に施工して造っています。

その道に進むことになった
きっかけ
 コミュニティーカレッジから4年制大学に編入する時に学部を選択しなくてはいけなくなり、1度目のApplyの時に、一般的な考えなのかもしれませんが、できるだけ有名な(ランクの高い)大学の文科系の学部に入れば就職に良いだろうと思って、UCLAやUC Berkeleyに願書を出しました。自分でもなぜこれらの学部を選んだのか覚えていないほどですが、ことごとく落とされて受かったのは、UC IrvineのPhychologyとUC RiversideのSociology学部だけでした。カレッジの勉強でさえかなり大変だったのに、PhycologyにSociologyなんかとてもあと2年も続かないと思い、次のSemesterまで半年卒業を伸ばすことにして、その間にもう一度、自分の勉強したい興味のあることを考え直しました。その時に昔から部屋の模様替えや物を作ることが好きだったことから、選んだのがインテリアデザインだったんです。そこでインテリアデザイン学部のあるSan Francisco State Univ.に決めました。在学中も知り合いのお店のウィンドウディスプレイをやらせてもらったり、カスタム家具を作っている木工所でバイトさせてもらったりしました。

英語で仕事をするということ
 英語で仕事をすることに抵抗は全然ないです。英語って意思をストレートに言いやすい言語なので、下請け業者や作業員に説明したりする時は英語の方がスムーズにできますね。

英語で失敗したエピソード
 アメリカに来て直ぐにバッテリーが上がってしまった車の人に「Can you Jump?」と聞かれその場でジャンプしてしまったこと。

英語が100%ネイティブだったらどんな仕事に?
 同じ仕事をしていたと思います。

あなたにとって仕事とは?
すごく大変な事はたくさんありますけど、楽しんでやってます。

生まれて初めてなりたいと思った職業
 プロ野球選手。巨人の選手になりたかったです。

いまの仕事に就いていなかったら
 もし、アメリカに来ていなかったら、日本の企業でサラリーマンをしていたと思います。

現在、住んでいる家
 PacificaのLinda marという小さなビーチタウンに住んでます。

乗っている車
 ToyotaのトラックとVWのVanagon、Yamaha SRXに乗ってます。

睡眠時間・起床時間・就寝時間
 バラバラで早かったり、遅かったり。でも最低6時間は寝たいですね。早寝、早起きを心がけています。

休日の過ごし方
 できるだけ家族と一緒に過ごすようにしています。

好きな場所
 Twin Peaksです。あそこからSFの街を眺めていると自然に「頑張るぞ!」という気持ちになります。

最もお気に入りのレストラン
 最近では「The Spice Jar」です。いろいろ試したい変わったメニューがいっぱいあって、おいしいです。

よく利用する日本食レストラン
 日本食は家で家内が作ってくれるので、外ではほとんど食べないです。

1億円当たったとして、その使い道
 どこかに家を買いたいですね。ベイエリアじゃ無理そうですけど。ニュージーランドとか伊豆とか。

日本に戻る頻度
両親が元気でいてくれているので、1年に1度は帰りたいと思っていますが、実際は3年に1度くらいです。子供と妻は毎年帰っています。

最近日本に戻って驚いたこと
 WiFiが無い。今年の夏に帰った時、不便だと思いました。

日本に持って行くお土産
 クッキーとか甘いお菓子。野球好きの友達にはジャイアンツTシャツなどです。何にしてよいか、すごく困りますよね。

日本からベイエリアに持って帰ってくるもの
 食料品と薬類。

現在のベイエリア生活で、不便を感じるとき
 人口増加の影響で車の渋滞が問題ですね。

現在のベイエリア生活で不安に感じること
 このままどんどん人口が増え続けると、水不足や電力不足などの問題がさらに大きくなるのではないかと思います。また、物価の上昇も。

日本に郷愁を感じるとき
 日本から友人が遊びに来て土産話を聞いているとき。

永住したい都市
 ファンガマタというニュージーランドの小さい町で、妻が留学していた場所。海に近くて、今住んでいるLinda marに似ているそうです。でも気候も海も暖かいー。

5年後の自分に期待すること
 まず体調管理をして健康体になっていること。運動不足で太ってきたのと、昔は風邪もめったに引かなかったのが、ここ数年、風邪を引いたり、体調不良を起こしたり。今までみたいに暴飲暴食で、何でも好きなものを好きなだけ食べるのではなく、健康を考えて行きたいと思います。

最も印象に残っている本
 エリヤフ・ゴールドラットの「ザ・ゴール」。ある製造会社の閉鎖を迫られた工場の立て直しを成功させた話なのですが、所長のAlexの努力と行動力を見習いたいです。

最近読んだ本
 川村元気の「世界から猫が消えたなら」。30歳の郵便配達員が脳腫瘍で余命半年と宣告されたあと、不思議な悪魔と自称する猫が現れ、「実はあなたは明日死にます。ただ一つ寿命を延ばす方法があります。それはこの世界から一つ何かを消すと、その代わりにあなたは1日の命を得ることができるのです」と言います。それからその猫と主人公との1週間の話です。「死」を目前にした心情などを考えさせられました。

最も印象に残っている映画
 『Pulp Fiction』が大好きで何回も観ました。タランティーノのScreen Playが衝撃的でした。

最近観た映画
 『アウトレイジ ビヨンド』。子供には見せられないですけどね。

自分を動物にたとえると? なぜ?
 犬。

座右の銘
 「He who hurries can not walk with dignity.」バタバタしないようにと思っているのですが・・・。

(BaySpo 2015/11/20号 掲載)

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