一般編  Vol.189
ダンラップ菜帆子さん
札幌出身。大学進学と共に渡米。生物学専攻、化学副専攻で卒業した後、免疫学研究所に勤務。時にはフラダンサーとして舞台にも立つ。時間があれば足が自然と山に向かってしまうアウトドア愛好家。ピンクのロードバイクで参加したDeath Rideにて、ウサギの耳を付けて出場し、一部のサイクリストの間ではデスライドバニーとして知られている。トレイルラン、ロードバイク、登山、キャンプ、釣りなどを一緒に楽しんでくれるアメリカ人男性と2010年に結婚。2015年春に長女を出産。そして仕事復帰。ブログ「私流北カリフォルニアの楽しみ方」の筆者。
はじめて来た外国がベイエリア
働くママを中心としたプレイグループを主催、アウトドアが大好きで、ロードバイクに乗ったり、トレイルラン、キャンプ、縦走登山が趣味という、ダンラップさんにベイエリアでの暮らしぶりを伺いました。
ダンラップ菜帆子さん

(Nahoko Dunlap)BaySpo 1411号(2015/12/11)掲載

ベイエリアに住むことになったきっかけ、渡米した年
 2000年春に、ベイエリアの大学に進学するために渡米しました。当時は、9.11の前でしたので、飛行機搭乗の際の荷物制限がとても緩かったんです。本の虫だった私は、日本から沢山の英語に関する本などを大量にスーツケースに詰めて持ってきました。当時の重量制限をすっかりオーバーしていたスーツケースには、「超重」という札が付けられていて笑ってしまいました。2つの重いスーツケースを持って、びっくりする程何もない学生寮に移住してきました。

ベイエリアの印象
 渡米当時の印象ですが、「アメリカで大学に行こう!」と決めるまで、海外にも行った事がなかったので、「ベイエリア=外国」という印象でした。学生寮には沢山の外国人留学生がいたので、「アメリカ」というより「外国」と表現するのが正しいかな、と思います。移動手段が限られていたので、私の世界は大学と寮だけの小さな世界だったんですよね。

自分の専門分野について
 大学を生物学専攻、化学副専攻で卒業し、幸運にも希望していた免疫学研究所で働いています。ただ、アウトドアアクティビティ愛好家の方が本職かもしれません(笑)。

その道に進むことになったきっかけ
 叔父に、クリスマスに顕微鏡をもらった事があって、それがきっと一番大きなきっかけだったのではないかと思います。成績だけなら、文系の方が得意だったのですが、理系に進みたいとずっと思っていました。小学低学年で「ファーブル昆虫記」、「シートン動物記」は読破していましたね。本の虫で、生物が好きな子供でした。

英語で仕事をするということ
 英語でしか仕事をした事がないので、それが普通だと感じています。逆に日本語で仕事をするのは、緊張します。日本から日本人のクライアントが来訪された時に、日本語ができるからという理由で会議に参加する事になったのですが、日本語がスラスラ出てこず、変な汗をかきました。だからと言って、英語がペラペラ! という訳でもないのですよ(笑)。

英語で失敗したエピソード
 元々、一番苦手な教科が英語でした。失敗した事は本当にたくさんあると思いますが、忘れてしまいました。必死だったのもありますが、「失敗した!」とクヨクヨ考えるタイプの性格じゃないからかもしれません。英語に関しては、本気で「失敗は成功のもと!」だと思っています。ただ、高校の入試の時、Tennisのスペルを思い出せず、随分と時間を浪費しました。Nが2つだったか、Sが2つだったか思い出せなかったんです。結局間違って、Tenissと書いて提出してしまった事は、今でも忘れません(笑)。

英語が100%ネイティブだったらどんな仕事に?
 ネイティブじゃないから生物学・・・って言う訳ではないので(笑)。でも、もし独身だったら国立公園の山岳ガイドをしたいです。すみません、質問の答えになってないですね。

あなたにとって仕事とは?
 研究員としては、頭を常に使える学びの場。アウトドアアクティビティ愛好家としては、どれだけ今を楽しめるかを追求する場ですね。

生まれて初めてなりたいと思った職業
 ケーキ屋さんとか、花屋さんとかあったと思いますが、真剣になりたかったのは教師でした。小学校1、2年生の時の担任の先生が、私の人生にたくさんの影響を与えてくれた方で、そんな人になりたいと憧れていました。実は日本語を子供に教える日本語教師を数年していたので、夢は叶ったのかな?

いまの仕事に就いていなかったら
 やっぱり、国立公園の山岳ガイドです。

現在、住んでいる家
 4ベッド2バスの一軒家で、ボーダーコリーとマクナブ犬の犬2匹、夫婦と娘1人の3人で住んでいます。

乗っている車
 トヨタのPrius VとTacomaです。トラックはオフロード仕様です。
睡眠時間・起床時間・就寝時間
 娘が生後8カ月なので、娘のスケジュールが私のスケジュールです。

休日の過ごし方
 娘が産まれる前は、ロードバイクで長距離を走ったり、トレイルランしたり、ハイキングしたり、キャンプしたり、釣りに行ったり、家庭菜園の世話をしたり・・・、あまり家でのんびりする事のない生活をしていました。今は、フルタイムで働くママを中心としたプレイグループを主催しているので、月に一度はプレイデートをしていますね。

好きな場所
 基本、山が大好きです。

最もお気に入りのレストラン
 レストランではないのですが、タピオカミルクティーが大好きで、「Sharetea」が最近のお気に入りです。

1億円当たったとして、その使い道
 ロッキー山脈のどこかに山小屋を建てて、主に縦走登山者を相手にした民宿をしたいです。登山者の話を聞いたり、自分も登山をしたいですね。

日本に戻る頻度
 1年か2年に一度です。

最近日本に戻って驚いたこと
 電車の優先席に、若い人達が座って携帯をずーっといじっていて、優先席に座るべき方が来ても気が付かずに下を向いていた事。私が日本にいた頃は、よく譲っている人をみかけたような気がしたのですが・・・。残念な驚きでした。また、主人は私と結婚するまで海外に行ったことのない人だったのですが、彼が指摘する日本の良さが、私も気が付かなかった日本の良さだったりして、一緒に帰国すると新鮮です。

日本に持って行くお土産
 Trader Joe'sのお菓子とか、ショッピングバッグとかが多いですね。

日本からベイエリアに持って帰ってくるもの
 山岳グッズ。アルファ米の山食など、スーツケース半分が登山グッズな事もあります。

現在のベイエリア生活で、不便を感じるとき
 通勤時の交通渋滞ですね。ここ数年で、本当に渋滞がひどくなりましたが、緩和策などが練られている様子はないですよね。 

お勧めの観光地
 シエラの山々は、どこもとても綺麗ですよ。近場なら、Mt.Tamalpaisは、登山もロードバイクもおススメです。マウンテンバイクの聖地ですが、私はマウンテンバイクでは登った事がありません。

永住したい都市
 都市は嫌です(笑)。自然が多い場所がいいです。コロラドのロッキー山脈とか、日本なら屋久島ですね。

5年後の自分に期待すること
 娘を連れて、ロードバイクに乗ったり、トレイルランしたり、キャンプに行ったり(キャンプは、もう2度連れていきましたが)、縦走登山も再開できていたら良いですね。あ、仕事の方ですか? 仕事の方は、新しい事を学び続けて、誰かのためになる研究を続けていられたら本望です。

最も印象に残っている映画
 『ショーシャンクの空に』です。

最近観た映画
 こういう映画はしばらくみられないだろう、と臨月の時に『Fifty Shades of Grey』を観に行きました(笑)。

最も印象に残っている本
 さだまさしの短編小説集「解夏」に収められている「秋桜」という小説です。山口百恵さんの曲(さだまさし作詞です)ではなくて、小説の方です。私もアメリカで「秋桜」になろう! と思いましたね。

最近読んだ本
 子育ての真っ最中なので、絵本ばかり読んでいます。絵本って、とってもよく描かれていますよね。

自分を動物にたとえると? なぜ?
 リス。昔からよく似ていると言われます。いつも動いているからでしょうか?

座右の銘は?
 Get Busy Living or Get Busy Dying.(『ショーシャンクの空に』より)

(BaySpo 2015/12/11号 掲載)

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