一般編  Vol.195
桝本博之さん
2000年にB-Bridge Internationalを創業して以来、日本とアメリカの架け橋を目指し、現在はSilicon Valley Japan Universityの創設に携わる。シリコンバレーのインフラを活用した日本の発展モデルを日夜考えている。2002年にサンフランシスコで開かれたNHKのど自慢でチャンピオンになり、2003年には、その年の年間のグランドチャンピオンになった。
シリコンバレーは1日が24時間以上ある
2002年サンフランシスコで開かれたNHKのど自慢でチャンピオン、翌年には年間グランドチャンピオンになったことで多くの人に知られている、バイオテック関連企業の代表、シリコンバレーで大学設立も手がける桝本さんに、ベイエリアでの暮らしぶりを伺いました。
桝本博之さん

(Masumoto)BaySpo 1424号(2016/03/11)掲載

ベイエリアに住むことになったきっかけ、渡米した年
 シリコンバレーのバイオテックの企業からの誘いを頂いて、10年務めた日本の企業を辞めて、1996年に家族と共に移住しました。子供のころから海外の生活に興味があったのですが、駐在の経験も留学の経験もない中での、大きな決断でした。家族をはじめとする多くの方々の支えがあったからこそ実現した海外移住でした。当地に移るきっかけとなった間接的な理由は、渡米前年の阪神淡路大震災を経験し、人生の終わりはいつ来るか分からないならば、前向きな決断を常に行い、悔いの無い人生を過ごそうと思った事でもあります。ちなみに2011年3月11日は出張で仙台に居合わせて、再び大きな地震を体験しました。その時以来さらに「人生」に関して深く考えるようになりました。

ベイエリアの印象
 国際色豊かで、人の目を気にしなくて生活できるところがストレス・レスに感じます。1日が24時間以上あるように感じるほど、多くの事を一度に進めることのできる環境のようにも思います。
自分の
専門分野について
 元々はバイオテック関連試薬の販売を中心に行ってきましたが、現在は、それに加えて米国進出企業支援や教育事業を中心に行っています。そもそも自分自身がバイオテクノロジーの専門家であったわけでもなく、英語がすごく得意だったわけでもない中で、ビジネスを通じて多くの経験をさせてもらったことから、少しでも多くの人に、チャレンジする楽しさや努力を味わってもらいたいと考え、日本の企業の進出をサポートしていました。そんな中で、本当に必要なものは個々のプロアクティブな思いであると気づき、Silicon Valley Japan Universityという大学を設立する構想をもちました。米国承認を得るまでは、Short Term Programを繰り返して、2020年には4年生大学として運営できるように目標を定めています。

その道に進むことになったきっかけ
 バイオテックの分野で働いているのは、日本で入社した会社の最初の辞令がたまたま、バイオテック関連事業部所属を命じていたためです。当時は、生物、化学、英語が苦手科目だった中で、生化学関連製品の輸出輸入業務を行う事になったことで、入社早々会社を辞めようかとも思ったくらいです(笑)。

英語で仕事をするということ
 学生時代からバンドを組んで英語の歌を歌うことが多かったのですが、話すことや聞き取ることは得意ではありませんでした。今でこそ、日本人としての発想のまま英語を使うことは難しいですが、言いたいことを伝えることに徹する英会話ですと、相手にも通じる度合いが高くなりました。

英語で失敗したエピソード
 数多くあります。アメリカ生活初年度に、海外向けのパンフレットの文章を作ったら、ほぼ全部の文章を部下に添削されていたのはさすがにショックでしたねー。学生時代にアメリカに来たときは、「to go or here」の意味も分からず、それに対して、「Yes,Please.」と言っていたことは、思い出しても恥ずかしいですね。

英語が100%ネイティブだったらどんな仕事に?
 TV番組でニュースキャスターやMCなんて出来たら良かったかもしれないですね。

あなたにとって仕事とは?
 趣味の延長でしょうか。様々な出会いや、多くのプロジェクトに関われる事は非常に楽しいです。また、多くの学びや気づきを与えてくれる時間です。

生まれて初めてなりたいと思った職業
 地理学者になって、世界を探索したいと思っていました。中学生の頃は、伊能忠敬や間宮林蔵のような測量家にもなりたいと考えていました。

いまの仕事に就いていなかったら
 学生時代には、ラジオ番組の制作のバイトをしていたので、そのころはテレビやラジオ番組のプロデューサーに憧れていました。

現在、住んでいる家
 Sunnyvaleの2階建ての家です。

乗っている車
 主にFord Fー150です。

睡眠時間・起床時間・就寝時間
 5〜6時間、朝7時に起きて、1時ごろ寝る生活です。

休日の過ごし方
 家でぼーっとしてる事が多いですが、長期の休みがあると旅行に行きたくてウズウズします。

好きな場所
 家の近くの韓国カフェです。

最もお気に入りのレストラン
 赤間亭(以前「ベイエリアに暮らす」に登場した、友人の赤間さんが自宅で料理の腕をふるってくれます)。メンバー制なんですよ。

よく利用する日本食レストラン
 クパチーノの「Ajito」。

1億円当たったとして、その使い道
 仲間でいつも気軽に集まれる空間を作りたいですね。もしくは、現在創設を手掛けている大学の資金に使うでしょうか。

日本に戻る頻度
 3カ月に2度くらいの割合で仕事のために戻っています。

最近日本に戻って驚いたこと
 シリコンバレーより暖かかったこと、逆に最近はシリコンバレーが寒すぎます。

日本に持って行くお土産
 ナパバレーのワインをよく持って行きます。

日本からベイエリアに持って帰ってくるもの
 酒の肴を買ってきます。

現在のベイエリア生活で、不便を感じるとき
 20年住んでいても、日本の生活と比べた時、生活全般で不便を感じることがありますね。

現在のベイエリア生活で不安に感じること
 将来日本に帰るタイミングですかね。

日本に郷愁を感じるとき
 日本のテレビ番組で、温泉でのロケシーンを見ると感じます。

お勧めの観光地
 富山県南砺市(生まれ故郷です)。

永住したい都市
 クアラルンプールかハワイです。

5年後の自分に期待すること
 今関わっているSilicon Valley Japan Universityの米国承認を無事得ていることです。

最も印象に残っている本
 百田尚樹さんの『永遠の0』です。

最近読んだ本
 高野誠鮮さんの『ローマ法王に米を食べさせた男』。

最も印象に残っている映画
 『ローマの休日』です。これまで何度も観ています。

最近観た映画
 『ミッション・インポッシブル』です。

自分を動物にたとえると? なぜ?
 アシカ。家で寝てる姿が似ているから?

座右の銘
 「至誠天通」。

(BaySpo 2016/03/11号 掲載)

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