一般編  Vol.216
酒井 祐子さん
2007年上智大学比較文化学部比較文化学科卒業。2007年よりデロイト会計事務所サンノゼオフィスで税務コンサルタントとして働く。2011年出産を機に退職。2015年米国税理士の資格を取得。現在、ピアノ指導ほか、親子で英語が学べる動画をYoutube(I CAN! Bilingual Kids)で配信、ブログ(http://myeigoworld.blog.jp)も更新中。ホームページ:http://yukosakaienglish.appspot.com
人生は旅だと思って楽しく
大学卒業と同時にサンノゼで就職、現在は子育てで忙しい日々を送りながらピアノ講師、ユーチューバー、ブロガーとしても活動する酒井さんにベイエリアでの暮らしぶりを伺いました。
酒井 祐子さん

(Yuko Sakai)BaySpo 1455号(2016/10/14)掲載

ベイエリアに住むことになったきっかけ、渡米した年
 大学に在籍している時に日本での就職も考えていたのですが、子供時代に父の仕事でシアトルで過ごした経験を活かし、アメリカで日本語と英語が使える職場で働きたいと思ったのがきっかけです。日本で就職活動中に、デロイト会計事務所のサンノゼオフィスでのインターン募集に応募しました。電話面接後にすぐに現地面接に行き、幸運にも採用され、すぐ来て欲しいということだったので、その時点で必要単位を取得していたので、卒業を半年早めて2007年からベイエリアに住み始めました。あまりにも忙しくあっという間の決断でしたが、アカウンタント経験のない私が採用してもらえたのも運とタイミングが良かったからだと思います。

ベイエリアの印象
 アメリカに住んでいるのに世界中の人とコミュニケーションが取れ、世界中の文化に触れられる場所だと感じました。職場でも文化、考え方、行動、価値観の違いがあり、いろいろな国の人と一緒に仕事をしている雰囲気になります。食に関しても日本食にも困りませんし、他の国の食材なども簡単に手に入ります。

自分の専門分野について
 会計、ピアノ、英語教育です。会計事務所で働いていた時は、アメリカに駐在している日本人の方たちや、日本に駐在するアメリカ人の方たちの個人税のコンサルティングをしていました。日本語と英語を両方使う仕事環境だったので、スキルが発揮でき、とても充実していました。出産を機に2011年に退職しましたが、またいつか税務関係の仕事をしたいと思い、2015年に米国税理士の資格を取得しました。今は育児の合間にピアノを教えたり、親子で楽しく英語を学べる動画をYoutubeで配信したり、ブログも書いています。いつかアメリカでの生活を活かして、日本で子供達に英語でピアノやアクティビティなどを教えられたらいいなと思っています。

その道に進むことになったきっかけ
 上智大学在籍時の専攻は比較文化学部で、会計が専攻ではありませんでした。ただ、大学時代に今の旦那と出会い、将来何をしようか迷っていた時に、「英語を生かして米国公認会計士なんてどう?」と言われ、特に何も考えず米国公認会計士の無料説明会に行ったのがきっかけです。それから興味を持ち始め、大学3年生の時に会計学入門の授業を受けて会計学の面白さを知りました。会計学は企業経営にも、投資を行う上でも不可欠なもので、世界で活躍できるチャンスがある魅力的な分野だと感じました。将来、会計・税務関係の仕事がしたいと思い、学生時代にBATIC国際簿記検定も取得しました。何気ない彼の一言から、アメリカへ渡って働くことになるとは思ってもいませんでした。

英語で仕事をするということ
 一般的な日本の企業のように上下関係を表すような言葉使いはないので、上司や同僚などとも友達と話しているような感じでコミュニケーションができることが気にいっています。日本では、ジョークなどを言って会社内で笑ったりすると上司から注意されたり、冷たい目線で見られることがあるかもしれませんが、アメリカでは仕事とは全く関係のない話も普通にできるのがいいですよね。

英語で失敗したエピソード
 インドの方と仕事をした時に、YesかNoかの質問をしたところ「Yes」と言っているのに、首を横に振っていたことです。日本でもアメリカでも首を横に振ることは「No」の意味なので、「なんでNoなの?」と聞き返しても「Yes」と言って首を横に振っていました。インドの方は「Yes」でも首を横に振ると後で知りました。

現在、住んでいる家
 サンマテオの1ベッドルームのコンドを借りています。5歳と1歳の子供がいるので、周りから「いつ引っ越すの?」と聞かれますが、家族4人で1ベッドルームの生活に慣れてしまいました。4人で川の字で寝ています。最近、5歳の娘が友達の一人部屋を見て「自分の部屋が欲しい」と言い出したので、いつか余裕ができて引っ越せたらいいですね。

乗っている車
 私の両親が日本へ帰国する際に譲ってくれた2004年のプリウスです。

休日の過ごし方
 休日は、朝イチでジムのズンバクラスに参加しています。ズンバはエアロビクスに似てますが、ラテン、ヒップホップ、タンゴ等色々な音楽に合わせて踊ります。クラスに参加している人たちは、音楽にノリノリ、先生もテンションが高くとても楽しいです。ズンバを踊らないと1日が始まらないほど好きなので、近いうちにズンバ教師の資格を取得する予定です。いつか子供向けのズンバのクラスを英語か日本語で教えてみたいです。その後は、1週間分の食料品を買いにスーパーやファーマーズ・マーケットへ。午後は家族と一緒に出掛けたり、のんびり過ごします。

好きな場所
 最近のお気に入りの場所は、土曜日に開催されるCollege of San Mateoのファーマーズ・マーケットです。とても新鮮な野菜や果物が買え、売店の方たちと、「今日は、何がオススメ?」などと話をするのが楽しいです。1歳の息子と一緒にデートしながら買い物を楽しんでいます。

最もお気に入りのレストラン
 韓国料理のチゲが大好きなので、サンカルロスにある「Kaya Tofu & BBQ」です。はじめに出る小皿のおかずも美味しいです。

よく利用する日本食レストラン
 フォスターシティの「Tokie」です。母が作ってくれた美味しい日本料理を思い出します。アメリカにいると日本料理が恋しくなりますね。

1億円当たったとして、その使い道
 世界1周旅行、習い事、ビジネスの立ち上げなど、やってみたいと思っていることをやりたいです。残りは貯金、投資、寄付です。

日本に戻る頻度
 子育てのためにフルタイムで仕事をしていないということもあり、ここ数年は年に1度日本に帰っています。帰ると3カ月ほど滞在して子供たちと一緒に日本を堪能します。子供たちがもっと日本文化に触れ、体験できるように年に2回帰れたらいいですね。

からベイエリアに持って帰ってくるもの
 日本語の絵本、調味料、お菓子、便利なキッチン用品などです。前回の帰省ではヨーグルトメーカーを持って帰ってきました。

お勧めの観光地
 カリブ海のリゾート地カンクンです。透き通った海の青さと白く広大な砂浜。見ているだけで悩みなどがあってもすぐに忘れてしまいます。治安も悪くないので子供連れでも充分楽しめると思います。古代遺跡などもあり、神秘的でオススメです。

5年後の自分に期待すること
 子供に今よりも手がかからなくなると思うので、英語、日本語、ピアノ、税務、ズンバなど自分のスキルを最大限に活かせる仕事をしていたいです。5年後、もし英語圏に住んでいたら日本語で、日本に住んでいたら英語でピアノやズンバを教えたいです。将来どこに住んで、どんなことをするか、色々な可能性を考えているとワクワクします。

最も印象に残っている本
 ロンダ・バーンの『The Secret』。

日本最近読んだ本
 ポール・カラニティの『When Breath Becomes Air』。

最も印象に残っている映画
 ジブリ映画の『耳をすませば』。

自分を動物にたとえると
 焦らずマイペースで体は大きくないので、子牛ですかね。

座右の銘
 「友達同士は未来を語り合わなくても、未来に再会することを確信している」。

(BaySpo 2016/10/14号 掲載)

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