一般編  Vol.218
奥寺 じゅんさん
埼玉県出身。生後8カ月で父親が駐在していたパリに5年。日本で中学1年まで過ごした後、また父の転勤でカリフォルニア、トーランスで中高を過ごす。山野美容専門学校卒。東京、横浜で数店サロン勤務後、渡米。サンフランシスコの「Arty」、クパティーノの「Saga」を経て、2015年に「Pono Salon」をウエスト・サンノゼにてオープン。
アメリカの豊かな自然が好き
アメリカに来てからアウトドアが好きになり、休日には近場の州立公園や、ヨセミテでのキャンプも楽しむという奥寺さんに、ベイエリアでの暮らしぶりを伺いました。
奥寺 じゅんさん

(Jun Okudera)BaySpo 号(2016/11/03)掲載

ベイエリアに住むことになったきっかけ、渡米した年
 お互い帰国子女だったこともあり、主人と二人とも、「アメリカで生活したい」という気持ちがあり、ご縁でサンノゼで仕事が決まって1997年12月に渡米しました。

ベイエリアの印象
 エンジニアや専門職の方も多く、自分の能力を発揮するために集まって来た方たちが多いように感じます。皆さん、熱くて頭がいい方が多い! 何気ない世間話の最中でも置いてけぼりにあうことが多々あります(笑)。

自分の専門分野について
 美容師です。ネイルも経験ありますが、ヘアスタイルでその方の個性、魅力を発揮できると信じているので、そのお手伝いをさせて頂いています。自分自身の髪への不安がきっかけで色々と勉強してから、同じケミカルサービス(カラーやパーマ)でもなるべく負担の少ないものに、かなりシフトしました。カラーは普通のカラーの他に、ヘナ、ハーブカラーを扱うようになって、お客様の髪の変化を一緒に喜べるのがとても嬉しいです。年1回の帰国時には必ず講習やセミナーに参加して、常にアンテナをはっています。
その道に進むことになったきっかけ
 高校時代から、年上のお友達に影響されて、髪に30分近く費やす日々が続きました。最終的にシニア・プロムの時のヘアーとネイルの出来栄えに感激して、自分もこういう気持ちを人に与えたいと思い、両親の反対を押し切って美容学校へ進学しました。

英語で仕事をするということ
 いらっしゃるお客様は、皆様私が日本人ということをご存知なので、そこまでの英語力は期待されていないと思いますが、英語を使うというのは、結局は度胸と慣れかなと感じてます。渡米当初より多少単語も増え、こういう時はこういう感じ、というある程度の会話の流れが予測できるようになってきたので、わからなくて笑顔で相づちをとりあえずうつということが大分減りました。

英語で失敗したエピソード
 たくさんありすぎて書けません。つい最近も息子のハロウィンコスチュームのカスタムオーダーで失敗。ポケモンのキャラクターのマントを、「全体的にグレイで、シッポのエンブレムは(元々のものが赤のエンブレムに白の顔のマーク)ブルーにしてください」でお願いしたはずが、全部上から下までブルーなマントが先日届きました・・・。

英語が100%ネイティブだったらどんな仕事に?
 やっぱり美容師です。現在はアジア系のお客様が中心ですが、英語がネイティブだったらアメリカの方はお話好きな方が多いので、もっと気楽に楽しくジョークを織り交ぜながら会話が楽しめるだろうなと思います。

あなたにとって仕事とは?
 生きがいの一つです。

生まれて初めてなりたいと思った職業
 恥ずかしながらアイドル歌手でした。ですが、歌がヘタで早々に諦めました。中学時代、友人宅で初めてカラオケマシンで聖子ちゃんを歌ったら、60点台という数字をたたきだして相当ショックでした。

いまの仕事に就いていなかったら
 うーん・・・。それが想像つかないのでなんともいえません。

睡眠時間・起床時間・就寝時間
 基本あまり寝ません。睡眠時間は5、6時間で十分で、目覚まし無しで大体5時半ごろに目が覚めます。最近ヨガを復活したのですが、朝しか時間がないので6時からのクラスに頑張って通い出しました。たまに疲れがたまると一度も目覚めず8時間ほど寝ることもあります。

休日の過ごし方
 日曜日は家族と過ごします。子どもが男の子2人なのと、もともとアメリカへ来てからアウトドアが好きになったこともあって、よくキャンプやトレイルに歩きに行ったりします。家族だけでも行きますが、友人と一緒に行くキャンプは子どもも大喜びですし、大人も星空の下で飲むワインは格別美味しいです。もう1日(月曜)は、溜まりに溜まったサロンの事務、買い物と連絡等の雑用をこなした後、夕方から毎週子どもの友人たちと公園でプレイデートで締めくくっています。段々成長してきていて、あと何年こうやって公園で遊ぶのかしらと思うので、出来る限り連れて行ってあげたいと思っています。

好きな場所
 海、山、川、このあたりはたくさんの自然に溢れていて、そういう場所へ行く度にエネルギーが充電できます。すぐ近くではビッグベイスン、サンタ・クルーズ、ビッグ・サー、ポートラ・レッドウッド州立公園等で、素敵な場所が多いですね。頻繁には行けませんがハワイも大好きです。心身ともに解放され、満たされるようで気持ちが元気になれますし、そういうのは伝わるのか、子どももよく、「ハワイに行きたい〜」と言っています。街ではサンフランシスコが好きです。

最もお気に入りのレストラン
 サラトガ沿いの「Yas Restaurant」は、たまたま近所だったことから行きだしましたが、サービス料理共にいつも子連れでも気持ちよく美味しく頂いています。ペルシャ料理は全く馴染みがなかったのですが、ハムスやファラフェル、クビデというひき肉の串焼き、チキンのトマトソース煮、お焦げご飯の上に豆シチューをかけたもの等、元々かなり食にはチャレンジする方なので色々頼んでみますが、どれも美味しいです。あ、でも一つだけ 細かくカットされた野菜をマリネした前菜だけは相当体に良さそうな酸っぱさでちょっと残してしまいました。

よく利用する日本食レストラン
 子どもも喜ぶ「すしまる」さんです。「HALUラーメン」もよく行きます。

1億円当たったとして、その使い道
 念願の一軒家です。

日本に戻る頻度
 最低年1回、約1カ月近く滞在します。今後はもっと短期ででも数回行きたいです。

最近日本に戻って驚いたこと
 駅がどんどん深く地中に入っていっていること。ベビーカーで渋谷の山手線から半蔵門線に乗り換えるのに、駅員さんの「まず地下○階まで降りて、ヒカリエの中のエレベーター前まで移動して頂いてから、そこから地下○階まで、その後また駅のどこどこのエレベーターで地下○階まで降りてください」というような説明が全く覚えられず、乗り換えだけで40分かかったことがあります。

日本からベイエリアに持って帰ってくるもの
 美容商材、生活用品(子どものお弁当グッズはかかせません)、地方の名産や食材をオンラインで注文して持って帰ってきます。

現在のベイエリア生活で不安に感じること
 物価の高騰ぶりです。

日本に郷愁を感じるとき
 季節の変わり目、両親を思う度に感じます。

お勧めの観光地
 印象に残っているのは セドナ、シャスタ、ヨセミテ、デスバレー、モニュメントバレー、アーチーズ等アメリカの自然豊かな場所や、パソロブレスのような古き良きオールドタウンも好きです。ハリケーン前のニューオリンズではジャスとバーも楽しみましたが、アメリカでは珍しいほど美味しい食事が多くてびっくりしました。今でもケイジャン、クレオール料理が食べたくなります。現地で食べたものに勝るものはまだ出会えていません。

5年後の自分に期待すること
 ぶれない自分でありたいです。

最も印象に残っている本
 司馬遼太郎の『俄』、『坂の上の雲』、全く歴史物を読まなかった私の世界を広げてくれました。

最も印象に残っている映画
 『リトルミスサンシャイン』、『サイドウェイ』、『モーターサイクルズ・ダイアリー』です。娯楽映画も好きですが、ロードムービー物が心に残ります

最近観た映画
 最近は子どもと一緒に観れる映画ばかりです。『Big Hero 6』は映画館で泣きましたし、『Zootopia』もとても良く出来ていて、子どもと一緒に感動して観ました。

自分を動物にたとえると? なぜ?
 うーん。なんでしょう。猫かな。なんとなく、です。

座右の銘
 Wanting to be someone else is a waste of who you are. カート・コバーンの言葉です。「ありのまま」という言葉も好きです。

(BaySpo 2016/11/03号 掲載)

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