文化芸能編  Vol.48
本間 鈴響 さん
2005年日本生まれ(12歳)。5人兄弟の2番目で長女。3歳で加州に移住。6歳でMina Perryに師事、Colburn Music Conservatory(ロサンゼルス)の奨学生。ベイエリアに転居、サンタクララ大学のHans Boepple教授に師事、現在に至る。これまでに、US Open Music Competition優勝(2014年)、MTAC Competitionソロ部門において兄の奨高に続き加州1位獲得(2016年)、同ピアノコンチェルト部門加州1位獲得(2017年)など、数多くのコンクールで受賞を重ねる。www.rinhomma.com
いつもそばにあるピアノは家族
現在12歳で、San Francisco Chamber Orchestraの2017−2018デビューアーティストでソロピアニスト。普段は4人の兄と弟、2匹の犬と過ごす時間が好きだという本間さんにベイエリアでの暮らしぶりを伺いました。
本間 鈴響 さん

(Rin Homma)BaySpo 1511号(2017/11/10)掲載

ベイエリアに住むことになったきっかけ、渡米した年
 父の転勤で3歳の時に家族で渡米、サンディエゴからベイエリアに引っ越してきました。

ベイエリアの印象
 ベイエリアの気候が好きです。ベイエリアは自然が豊かで、空が綺麗なところに感動します。よく空を見ています。

自分の専門分野について
 クラシックピアノの演奏です。

ピアノをはじめたきっかけ
 兄の奨高(Shota)が弾くピアノを生まれた時からずっと聞いて育ったので、気がついた時には私もピアノを始めていました。Shotaは今でも憧れのピアニストです。

日常で英語を使うということ
 3歳で渡米したこともあり、私にとっては日本語の方がチャレンジングです。英語の方が楽に話せるので兄弟同士では英語を使っていますが、両親が会話に入っている場合はみんなで日本語を使います。それから日本語の映画やドラマ、漫画などをなるべく観たり、読むようにしています。

英語で失敗したエピソード
 キンダーガーテンのころはまだあまり英語が話せなかったので、周りの人が何を言っているのか分からないことも多かったです。とても小さかったので失敗を「失敗」だと感じていなかった気がします。

あなたにとってピアノとは?
 家族です。いつもそこにあって、時には大変で、でも優しくて、しっかり向き合っていないとずれて距離が出来てしまうこともある。でもどんな時にも無条件に私を迎えてくれる・・・。家族と同じです。正直苦しいと思う時もありますが、ピアノから離れることは一生ないと思います。

生まれて初めてなりたいと思った職業
 幼いころから、がんの研究に興味があり、今でもそれは変わりません。たくさんの人ががんで命を落としている。それもどんどん増えて行く気がしてなりません。

将来はどんな職業に就きたいですか
 メディカルスクールに進み、最終的にはがん研究者になることが夢で目標です。でも、ピアノはどんな形でも一生弾き続けたいです。

ピアノのほかに打ち込んでいること
 最近は、年末年始にかけて開かれるSan Francisco Chamber Orchestra(www.thesfco.org)とのコンサートツアーに向けての練習があるので、その準備で忙しくしています。コンサートのタイトルは「ヤング・ベートーヴェン」、演目はベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15です。12月30日(土)がサンフランシスコのHerbst Theatre​​​​​​​、31日(日)がバークレーのHertz Hall、2018年の元旦はパロアルトのFirst United Methodist Churchで開催されます。どの会場も入場無料ですので、ぜひみなさんお越しください。幅広い年代の方々に聞いていただきたいです。

現在、住んでいる家
 サンノゼ在住

睡眠時間・起床時間・就寝時間
 平日は必ず午後10時前には寝て、朝は6時に起きる生活を続けています。

休日の過ごし方
 やはり学生なので、休日は3時間程度は勉強して、ピアノを2〜3時間弾いて、あとは好きなことをして好きなように過ごしています。外出するよりも家にいるのが好きで、友達を家に呼んで遊ぶことが多いです。大家族の家に生まれて私は心から幸せだと思います。

好きな場所
 家です。自分の家がどこよりも好きです。旅行に行っても帰ってくるのが楽しみなくらいです。

最もお気に入りのレストラン
 レストランへ行くのも楽しみの一つですが、私は母が作る料理を食べるほうが好きです。母の手料理は絶対に飽きることがないですし、そのおかげで家族みんなが健康です。それに外で食べるよりもほっとするので、私達家族にとって母の料理はまるで魔法のようです。

1億円当たったとして、その使い道
 もし1億円が当たったら、兄弟の大学やその上の学校へ行くための学費に使って家族を助けられたらと思います。

日本に行く頻度
 2、3年に1度です。親と一緒ではなく兄弟たちと、毎回違う組み合わせで日本にいる祖母を訪れ、あちこち出かけて周るのですが、毎回毎回新鮮で感じることも学ぶことも多くて、何よりもエキサイティングです!

最近日本に戻って
驚いたこと
 湿度が高くてお風呂上がりに拭いても拭いてもすっきりしない感じがしたのには驚きました。また、街に出るとアメリカよりもはるかにお店の数や、品物の種類が多いので面白いです。

日本に持って行くお土産
 コストコで買ったナッツ類と、スターバックスのコーヒー豆の大きなバッグを祖母に持っていくと大喜びしてくれます。

日本からベイエリアに持って帰ってくるもの
 日焼け止め。日本の日焼け止めクリームはさらっとしてベタつかないものがあってとても気に入っています。あとは、文房具とお菓子をいっぱい買って帰ります。

現在のベイエリア生活で、不便を感じるとき
 特にありません。ベイエリアで生活できて父にとても感謝しています。

お勧めの観光地
 キングスキャニオン国立公園内のロッジに、1年に数回、3日程度の日程で行くのですが、ここでは大自然の中で夢のような迫力のある時間を過ごすことができます。冬の時期は道の脇に車よりも高い雪が積もっていて、周りは全部レッドウッドのクリスマスツリーのようで感動的な美しさです。ソリなどをして遊んでいると時間を忘れてしまうほどです。

訪れてみたい国・都市
 ドイツ語を勉強中なので、ドイツには是非行ってみたいです。来年の夏に兄がイタリアでコンサートに出るので、イタリアにも興味が湧いてきています。でもやはり日本に行くのが何よりも楽しみです。日本でもまだまだ行ってみたい場所がたくさんあります。

5年後、10年後の自分に期待すること
 毎日が刺激的な生活を送れるように、今目の前にあることを頑張りたいと思っています。

一番好きな作曲家と好きな楽曲
 ピアノに関してはそれぞれの作曲家のさまざまな作品を楽しんでいます。コンペティションでは通常、バロック、クラシック、ロマン、現代の各ジャンルの曲を、時には同時に仕上げていかなければならないからです。クラシックだけでなく今流行っている曲など何でも聞いて普段は楽しんでいます。

最も印象に残っている本とその理由
 ジョン・グリーンの『The Fault in Our Stars』(邦題:『さよならを待つふたりのために』)。他の本ではみられないキャラクターたちの強い独自性にのめり込んで、一気に読み終えました。

最近読んだ本
 ジェニファー・ニーヴンの『All the Bright Places』(邦題:『僕の心がずっと求めていた最高に素晴らしいこと』)。好みの問題は別として、同じ年代の友達に自信を持ってお勧めできる一冊です。

最も印象に残っている映画とその理由
 『Avatar』です。時間を忘れて3時間があっという間に過ぎました。音楽も素晴らしかったです。年末の第2作が楽しみです。

最近観た映画
 『Boychoir』。男の子が歌うハイドンのハレルヤの歌声に心が震えました。

自分を動物にたとえると? なぜ?
 鳥。なぜだか鳥に親近感を感じます。

(BaySpo 2017/11/10号 掲載)

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