一般編  Vol.282
本間 毅さん
鳥取県出身。学生時代にweb制作会社を起業。2002年に事業を売却し、2003年ソニー入社。2008年カリフォルニアに赴任。2012年楽天入社、執行役員に就任。2016年楽天を退社し、次世代住宅を手がけるHOMMA, Incを創業。現在に至る。
仕事は世の中を良くするための 手段でありミッション
学生時代に日本でスタートアップを起業した後、ソニーや楽天で新規事業を創出してきた本間さん。シリコンバレーに拠点を置くスマートホーム関連のスタートアップ、HOMMA, Inc.の創業者である本間さんにベイエリアでの暮らしぶりについて聞きました。
本間 毅さん

(Takeshi Homma)BaySpo 1574号(2019/01/25)掲載

ベイエリアに住むことになったきっかけ、渡米した年
 当時勤務していたソニーから2008年にサンディエゴに赴任し、その後社内異動に伴い2011年にベイエリアにやってきました。

ベイエリアの印象
 それまで住んでいたサンディエゴに比べて緑が多く、より自然が豊かな印象があります。忙しくて気づく時間はあまりないですが、海や山に囲まれている素晴らしい場所だと思います。

自分の専門分野について
 インターネットに関連して多岐にわたる仕事をしてきたので、単一の専門分野があるわけではありませんが、あえて言えば新規事業の立ち上げや育成、事業戦略・経営などが専門といえるかと思います。

その道に進むことになったきっかけ
 学生時代に起業したため、就職活動を経験しないまま社会人になりました。そこからキャリアを積み上げていく中で、新規事業や事業戦略などが自分のキャリアの中心になってきたと思います。

学生時代について
 鳥取から東京に出てきて2年目の秋に起業して、そのまま最初の仕事になりました。なので、大学生らしい生活は2年間だけで、あとはずっと仕事をしていた記憶しかありません。

現在のお仕事について
 アメリカの住宅をよりイノベーティブにして未来の住生活を実現するために、2016年に現在のHOMMA, Incを立ち上げました。未来的なモダンデザインやビルトインされたスマートホーム機能などを使って、住む人が安心で快適に暮らせる住宅を、建売住宅の形で提供する準備を進めています。現在、ベイエリアで2件のプロジェクトを進めているので、今年の秋には皆さんに最初の住宅をお披露目できると思います。

英語で仕事をするということ
 初めて海外に住んだのが33歳のアメリカ赴任だったため、英語は自分の中ではセカンドランゲージの位置づけですが、英語は仕事の世界を広げてくれるので、私にとっては必然的であり重要なことです。

英語で失敗したエピソード
 赴任直後、英語が話せるつもりで行ったら、ヒアリングが苦手で相手の言っていることが半分くらいしか分からなかった。細かい失敗は数知れず。

英語力向上のための秘訣は?
 最初はヒアリングが弱くて苦労したので、シャドーイング(耳で聞いた正しい発音を自分で繰り返す訓練)をやるように心がけて、どうにか使えるレベルまでになりましたが、今でも苦労は絶えません(笑)。

英語が100%ネイティブだったらどんな仕事に?
 今とあまり変わらないと思います。

あなたにとって仕事とは?
 自分のミッションであり、世の中を良くするための手段であると思います。

いまの仕事に就いていなかったら
 全く想像がつきません。

アメリカ、ベイエリアに来て興味を持ったこと
 高校生の頃は陸上部に所属し、長距離ランナーとして駅伝をやっててそこそこ速い選手でしたが、高校卒業後は全く運動に縁がなく、2008年にカリフォルニアに来るまでは全くといってよいほど運動をしていませんでした。アメリカに来てから時間ができたので、ジムのトレッドミルで走り始めたのですが、今ではサンフランシスコやサクラメントなど年間数回フルマラソンを走っています。少しずつ体を作り、2014年の東京マラソンに当選して走ったのが初めてのフルマラソンです。初マラソンのタイムは3時間11分と悪くなかったのですが、そこから伸び悩んでいたところで、偶然知り合った地元のランニングクラブに入りました。Bay Area Japanese Runners(BAJR)というベイエリア在住の日本人ランナーが主に集うクラブで週末に仲間と走るようになり、そこから情報をもらっていろいろと大会に出るようになり、今回で3回目となるCalifornia International Marathon(CIM)やBoston Marathonにも出場することになりました。今回のCIMでは初のサブスリー(3時間切り)を狙ったのですが、おかげさまで2時間54分の自己最高記録でゴールすることができました。ランナーとしての目標は達成できたので、今後は主に健康維持やストレス解消のために走り続けていきたいと思います。

現在、住んでいる家
 サンノゼに住んでいます。シルバークリーク近辺です。

睡眠時間・起床時間・就寝時間
 毎日午後11時までには寝て、朝6時に起きてランニングをします。

休日の過ごし方
 長めのランニング、家の掃除などです。

好きな場所
 デザインの良いカフェや住宅です。

最もお気に入りのレストラン
 いろいろなレストランに行くのが好きなので、特にないです。

よく利用する日本食レストラン
 「Delica」、「Jinsho」、「Gintei」、「Yayoi-ken」などです。

1億円当たったとして、その使い道
 とりあえず家族に相談します。

日本に戻る頻度
 ほぼ毎月日本に戻っています。6年ほどこの生活を続けています。

最近日本に戻って驚いたこと
 前からそうだったと思いますが、みんな同じ黒いスーツを着て仕事をしていることには驚きました。

日本に持って行くお土産
 ナッツやワインなどを日本に持っていきます。

日本からベイエリアに持って帰ってくるもの
 お菓子と本です。

現在のベイエリア生活で、不便を感じるとき
 フリーウェイの渋滞でしょうか。

現在のベイエリア生活で不安に感じること
 サンフランシスコのホームレスの急増、山火事です。

日本に郷愁を感じるとき
 毎月行き来しているので今の所ありません。

お勧めの観光地
 地元の鳥取です。人が少なく、何もなくてのんびりできるのでお勧めです。

永住したい都市
 今はまだわかりません。
5年後の自分に期待すること
 今の仕事を着実に進めて形にしていることです。それに加えて、今の段階では想像もつかなかった新たな展開をしていることを期待したいです。

最も印象に残っている映画
 『ゴッドファーザー(三部作)』です。

最近観た映画
 『カメラを止めるな』です。

座右の銘は?
 「怒らず、恐れず、悲しまず」。

(BaySpo 2019/01/25号 掲載)

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