ベイエリアに住むことになったきっかけ 主人がベイエリア出身で家族全員ベイエリアに住んでいたので2010年に引っ越してきました。引っ越す時にアメリカ人の友人に「オークランドに引っ越す」と教えたら「何でそんな危ない所に引っ越すの? 考え直したら?」と心配されました。その後自分でも調べて軽く震えましたが、住んでみたら気候は最高、食べ物は美味しい、自然も沢山ですっかりオークランドの魅力に取りつかれています。
ベイエリアの印象 本格的に引っ越してくる前に一度サンフランシスコを訪問した時、夏なのに霧が濃く寒く、コートを来ている人達とすれ違ったのを今でも鮮明に覚えています。個人的には暑さに弱く寒さに強いので「住むのには問題なさそうだな」と感じました。イーストベイは日本食、食材の調達が大変そうと思っていましたが、義母から「バークレーボールがあるから心配ないわよ。」と言われ行ってみたら納得。今では毎週バークレーボールに行ってます。
自分の専門分野について 現在はオンライン学習プラットフォームの「Udemy」にてコンテンツのアカウントマネージャーとして、コンテンツを展開したい方に向けて市場のニーズに合わせたトピック提案、戦略、作成、ローンチ後の集客等の提案などをしています。アカウントマネージャーというと聞こえは良いですが、コンテンツ作成は結構孤独な作業なので、マラソンでいうところの伴走者的な役割と思っていただけると良いかと。日本市場はこの春までマーケットプレイスしか展開していなかったのですが、6月に法人向けサービスもローンチし新たな挑戦が始まったところです。
その道に進むことになったきっかけ 以前勤めていた会社を辞めて暫くゆっくりする予定だったのですが、蓋を開けてみたらやることがあったほうが良いタイプと気づき、たまたま今の会社の求人を見つけて応募しました。入社当初は「とりあえず、全部」というなんとも大雑把な上司の指揮のもとサポート、コンテンツ関連、コミュニティ管理など広く浅くやっていました。その後コンテンツ&コミュニティ担当になり、しばらくして本格的に今のポジションに移りました。
英語で仕事をするということ グローバルオフィスの同僚をみていると、ビジネスの基礎がちゃんと確立されている人は語学力関係なくデキる人が多いなと感じます。英語が第二言語にも関わらず英語母語話者よりも仕事ができるのを目の当たりにして、英語はツールなんだなと改めて感じている次第です。個人的にはもっと言葉の持つニュアンスがわかれば面白さも増すのになぁと思うことが多々あります。
英語で失敗したエピソード 失敗は無数にありますが、主人に「父が今度生体組織検査する。」と伝えるところ、biopsyをautopsyと間違ってしまい「お義父さんが死んだとか聞いてないぞ! いつ死んだ?」と大騒ぎになったことがあります。
英語が100%ネイティブだったらどんな仕事に? 言葉に加えて文化的背景を知らないと駄目ですが、スタンドアップコメディアンとかいいなと思います。面白いだけではなくウィットに富んだことも言うので、頭の回転も速くないといけないですね。
あなたにとって仕事とは? 大変だけど絶対に必要なもの。なかったらきっと一日中パジャマで自堕落した生活を送っていると思います。今の仕事は事業立ち上げ時から携わっていることもあって、子供のようなとても大切な存在です。
生まれて初めてなりたいと思った職業 考古学者。何千年、何万年前の人達の生活や文化の片鱗に触れるなんてロマンがあるなーと。中学から高校まで授業中はほぼ寝てましたが、日本史、世界史の時間は大好きだったので起きて勉強してました。10代後半では死体農場とかで検死関連の仕事もいいな、と思っていた時期もありました。
今の仕事に就いていなかったら 今の仕事が好きすぎて、あまり想像できないですが。どこかでモゾモゾと働いていると思います。
現在、住んでいる家 オークランドで主人と犬(メス・11歳)と住んでいます。内装はオークランドにあったArborVillaの素材をそのまま使っているそうで、その昔、ArborVillaの持ち主のお子さんにあたる人が訪ねてきて感動のあまり泣いていたそうです。古い分手入れが大変ですが、現代には無い細かいデザインが施されていたり思い入れのある家であることも確かです。
休日の過ごし方 普通の週末は犬とゆっくり過ごして、家の用事、DIY,庭いじりなどでしょうか。連休だとソノマかドライクリーク、遠出してシーフードを食べにいったりしてます。
好きな場所 自宅のサンルームとバルコニーです。日中はにサンルームで犬と一緒に過ごして、夕方バルコニーでボーっとするのが最近のルーティンです。
最もお気に入りのレストラン 甘いものは基本食べないのですが、PiedmontにあるTimelessCoffeeのdouble down twinkeesは半年に一回なぜだか無性に食べたくなります。で、食べ終わった後ものすごい罪悪感を感じて半年のインターバルを迎えるという意味不明な流れがあります。
1億円当たったとして、その使い道
キッチンをLa Cornueで揃えて日本のシステムバスを買ったら残りは投資。
最近日本に戻って驚いたこと 衛生面に気を使ってのことだと思いますが、食品の包装がすごいなと思います。トマトとかそのままで良いのにとか思う私はガサツなんでしょうか…。あとはシャンプーやバスソルト、お風呂に関するアイテムの種類が沢山あって楽しいですね。帰国中に全部試せないのが悔しいです。
日本からベイエリアに持って帰ってくるもの 化粧品と実家の梅干し。
現在のベイエリア生活で、不便を感じるとき ベイエリアに限ったことではないですが、縫製のきちんとした製品が少ないなぁと思います。
あとはヨーロッパから遠いこと。東海岸にいたら年に2回はヨーロッパ旅行にいけるのに、と常日頃思っています。
現在のベイエリア生活で不安に感じること
これもベイエリアだけに限りませんが銃社会であること。
日本に郷愁を感じるとき 旅行先を食べ物で決めるほど食いしん坊なので、食べ物で四季を感じます。海の幸ならホタルイカ、秋刀魚、鰯、鰤、鰹、野菜ならキノコ類、筍、新玉ねぎなどでしょうか。
永住したい都市 イタリアのMontalcino周辺。日本なら京都。Montalcinoは主人とトスカーナを巡って以来大好きな場所の一つです。京都は歴史があるのと学生時代から社会人を過ごした思い入れのある場所なので。
5年後の自分に期待すること 健康で大切な家族や友人に囲まれて幸せなプライベートライフを。そして尊敬できる人達と充実したワークライフがあれば!
最も印象に残っている本 『To Kill a Mockingbird (邦題 : アラバマ物語)]』。人種差別という大きなテーマのもと大人社会や地域社会の暗黙のルールを子供からの視点で描いた作品です。初めて読んだのが中学の時で人種差別と程遠いほど平凡に育った私には衝撃的だったのと同時に、自分には関係の無い世界の事とどこか他人事のように感じたのですが、こちらに住むようになってから全く捉え方が変わりました。
座右の銘は? 「人に優しく。」