一般編  Vol.319
中内 玲子さん
台湾生まれ、日本育ち。自身の子供とは北京語、夫とは日本語で話す。1999年からシリコンバレーに在住。その後、モンテッソーリの国際免許AMI、大学では音楽学科ピアノ専攻、大学院では教育学を勉強した後、パロアルトのモンテッソーリ幼稚園に就職。2007年にSora Classic Arts Inc.を設立し、その後Sora International PreschoolのPalo Alto校とSan Carlos校を設立。2020年1月より、親御さんをサポートする文献に基づくウェブサイトを立ち上げ中。2020年9月に親御さん向けの教育本を出版予定。3児の母(10歳、6歳、2歳)、語学教育をとても重んじているため、子供たちは日本語、中国語、英語を自由自在に使えるよう教育している。
世界規模で教育の発展に 貢献していきたい
幼い頃から教育に関心を持ち自分の学校を作るのが夢だったが、日本の教育現場に違和感を感じたことがきっかけで多民族が暮らすサンフランシスコを選んで渡米したという中内さん。3人の子供とは中国語、夫とは日本語、仕事では英語とマルチリンガルを活かし教育の現場で活躍する彼女に、ベイエリアでの暮らしについて伺いました。
中内 玲子さん

(Reiko Nakauchi)BaySpo 1627号(2020/01/31)掲載

ベイエリアに住むことになったきっかけ
 日本で幼児教育を勉強し卒業後、幼児園に就職しましたが、皆が一緒でなくてはいけない保育に違和感を感じ、異なる民族が混じっているサンフランシスコの学校ではどのように保育をしているのか、という素朴な疑問から1999年にベイリアに渡りました。

ベイエリアの印象
 1年を通して天候が安定し、特色ある街ではないが、色々な意味で洗練されていると感じました。1人でアメリカに渡ったので、安全な街という意味でもベイエリアを選択しました。多人種のところがとても気に入っています。

自分の専門分野について
 幼児教育、音楽教育、語学教育。現在運営しているプリスクールは、日英バイリンガルの教育を行っています。無限なる可能性を持つ子供たちが国際社会に羽ばたけるよう、バランス保育を重視し、子供達の笑顔を育んでいます。私の学校で重要視しているバランス保育とは、社会性、生活基本習慣、好奇心、自信と学ぶ意欲、そして語学教育です。また時代と共に社会のニーズも変わっていきますので、それに対応しつつも、教育の根本的な大切さを大事にして学校作りをしたいと思います。今後の展開としては、よりたくさんの教育の場を作ることと、親御様をサポートする本の出版や、リサーチや文献に基づいたウェイブサイトの設立を予定しています。

その道に進むことになったきっかけ
 高校生の時から、自分の理想的な学校を作るのが夢でした。特に国際的な学校を作りたいと思いました。幼児期はこれからの人生をもっとも左右する重要なステージだと思い、その未知なる無限な可能性を秘めている子供たちが、のびのび羽ばたけるお手伝いをしたいと思いました。長男も次男も自分のプリスクールを卒業し、そこで培った語学力、好奇心、自信などを基盤に今小学校に通っていることにとても喜びを感じます。

英語で仕事をするということ
 初めて英語でお仕事したのは、ピアノを教えた時と、アメリカのモンテッソーリ幼稚園でお仕事をした時でした。自分の分野だったので、それほど違和感はなかったです。

英語で失敗したエピソード
 英語のスペルが苦手です(今でも)。幼稚園で務めた時、子供達に持たせたアートの作品のスペルが間違っているなど、よく恥ずかしい思いをしました。

英語が100%ネイティブだったらどんな仕事に?
 同じお仕事をしていると思いますが、英語で講演などしてみたいです。

あなたにとって仕事とは?
 自分の与えられたギフトをどのように世の中に役に立てられるか。

生まれて初めてなりたいと思った職業
 教師。3歳の時にすでに先生ごっこをよくしていました。

いまの仕事に就いていなかったら
 ミュージカルなど、歌ったり演技したりするお仕事も憧れです。ファッションデザイナーにもなってみたいです。

現在、住んでいる家
 ロスアルトスヒルズ。ベイエリアと山の景色の両方が見えて、とても気に入っています。

休日の過ごし方
 あまり予定を入れず、子供達とのんびり過ごします。

好きな場所
 自宅と旅先の未知なる場所。冒険も大好きですが、家にいると心身共に落ち着きます。

最もお気に入りのレストラン
 ロスアルトスヒルズにある、フレモントヒルズカントリークラブ内のレストラン静かな環境で食事ができ、また味もとてもおいしいです。

よく利用する日本食レストラン
 クパティーノにあるくら寿司、子供たちが大好きです。

1億円当たったとして、その使い道
 新たな学校投資や教育事業に使います。

日本に戻る頻度
 通常は子供達の日本語教育のために年に一度ほど日本へ戻りますが、今年は参加しているジェームス・スキナー氏の経営者研修会があるので、4、5回は日本へ戻りそうです。

最近日本に戻って驚いたこと
 英語教育に対する関心の高さ。日本人がさらに世界に羽ばたくためにも、インプット以上にアウトプットを重視したカリキュラムが必要であると感じています。

日本に持って行くお土産
 Emergen-Cのサプリメント。日本は、ビタミンBなどのサプリメントはよく売られていますが、意外とビタミンCがなく、特に免疫が落ちた時や、旅先などで役に立つので、日本に行くたびに家族や友人に持っていきます。あとは、Ghirardelliの限定味のチョコレート。特にバレンタインの時期に出るストロベリー味がとてもお気に入りです。

日本からベイエリアに持って帰ってくるもの
 お気に入りの柔軟剤、だし、スープ類など。あとは子供たちが好きそうなコンビニなどで売られているお菓子。

現在のベイエリア生活で、不便を感じるとき
 アジアやヨーロッパに行くのが遠いです。また渋滞がひどく、毎日子供達の送り迎えに何時間も費やします。

現在のベイエリア生活で不安に感じること
 家賃や生活費が高く、たくさんの人たちが違う州へ引っ越してしまうこと。

日本に郷愁を感じるとき
 桜の季節

お勧めの観光地
 サンフランシスコではフィッシャーマンズワーフ、やギラデリースクエアによくお客さんを連れていきます。

永住したい都市
 今住んでいる都市が一番のお気に入りです。年に何回かアジアや他の国に行けるのも理想的ですね。

5年後の自分に期待すること
 世界規模で、より教育事業の発展に貢献すること。

最も印象に残っている本
 『ユダヤ人大富豪の教え』
 著者:本田健
 学生の頃、お金についてこの本から多く学びました。

最近読んだ本
 『史上最強のCEO』
 著者:ジェームス・スキナー
 私のメンターです。日本語が堪能で、愛にあふれ素晴らしい世界的経営コンサルタントです。つい最近2019年12月11日に出版されたビジネス本。経営者でなくてもぜひ読んで頂きたい、お勧めの一冊です!

最も印象に残っている映画
 『サウンド・オブ・ミュージック』主人公が歌を歌いながら、子供達と一緒に過ごしている姿が、まさしく自分が表現したい姿だと、子供の時に感じました。

最近観た映画
 『アラジン』

自分を動物にたとえると?なぜ?
 何でしょう(笑)。思いつきません。

座右の銘は?
 「仕事とは、愛を目に見える形に表現することである。」
 ハリール・ジブラーン(レバロン出身の詩人、画家)

(BaySpo 2020/01/31号 掲載)

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