ベイエリアに住むことになったきっかけ 1999年にシアトルからUCバークレーの建築学部への編入にあたりベイエリアへ引越してきました。卒業後就職、結婚、出産。ここが第二の故郷になったわけです。
ベイエリアの印象 リベラルでアカデミックだと思いました。異民族に対し寛容でした。それも変わりつつあると感じるのは私だけでしょうか。
自分の専門分野について カリフォルニア州の建築士です。最近はインテリアデザインや裏庭の茶室やメディテーションスタジオ、ADU等の方に小ぶりの仕事が中心で楽しいです。レストランなども手掛けます。現在、レイクカウンティーで曹洞宗のお寺の建設にも携わっています。
その道に進むことになったきっかけ 12歳位の時に実家が宮大工さんにより新築されました。その時、大工さんが描いた数枚の図面や、家に出来上がっていく工程を毎日見ていて、素晴らしく感動しました。大工になりたいと棟梁に言ったところ、女性建築士になりなさいと助言してもらったのがきっかけです。
英語で仕事をするということ 自分のアイデアをクライアントに確実に伝える事は大変重要です。英語がハンディキャップとなることも時としてあります。しかしどの様に流暢に話せてもそこには限度があります。そのために我々は図面やスケッチという媒体で言葉では伝えきれない情報をやりとりします。それは、アメリカ人同士の間でも同じことです。
英語で失敗したエピソード 大学卒業後のはじめての建築事務所の図面作成中に、窓の注意書きをする際、窓ガラスを”glazing”と言うのですが、それを”grazing”と書いて、工事用の図面が制作されてしまったことです。
英語が100%ネイティブだったらどんな仕事に? 心理学者。
あなたにとって仕事とは? 実際には建築業は決してlucativeでglamorousな職業ではなく、生きて行くためにやらなくてはならない事と自分のやりたい事との狭間で折り合いをつけることが出来るもの。かな。私の場合、やりたかった建築の勉強が出来、建築科を卒業し、カリフォルニア州の建築士のテストに合格し、なりたかった建築家になれた。本当にラッキーです。やらなくてはならない事とやりたい事が一致したと言う感じです。ある意味子供のころの夢が叶ったってことでしょうか。
生まれて初めてなりたいと思った職業 医者。
いまの仕事に就いていなかったら 他の職業は考えられません。
現在、住んでいる家 オークランドで、1926年に建てられた2ベッドルーム、1バスルームの小ぶりな家に住んでいます。キッチンとトイレは家を購入した際にリフォーム。もうすぐ、2回目のリフォームとADUを新築予定です。
睡眠時間・起床時間・就寝時間 7から8時間程度です。新型コロナウイルスによるの自宅待機の影響で、起床時間は7時30分と遅くなりました。就寝は12時前にはと心がけています。
休日の過ごし方 ハイキングやキャンピング、水泳、料理(特にサワードーのパン作りと発酵食品)。
好きな場所 人出の少ないPt. ReysやMendocino and the Sonoma Coast. タホから1時間ほど北のシエラ山中など。
最もお気に入りのレストラン 昨年閉店してしまいましたが、Camino
よく利用する日本食レストラン オークランドのそばいち。
1億円当たったとして、その使い道 バックヤードにin-lawを建てるために半分、残りは娘たちの学費に。またはゆっくりとロシアからヨーロッパへ鉄道旅行。北欧でオーロラを見る。美味しい料理を食べて、色々な劇やパフォーマンスを有名な劇場で楽しみたい。 ガラパゴス諸島へも行きたい。
日本に戻る頻度 年に一度。夏に娘たちが日本の体験入学を受けるために。
最近日本に戻って驚いたこと 外国からの観光客の多さ、理解し難い短縮されたカタカナ英語、小学生低学年が満員電車で中学受験のために塾へ通っていることなど。
日本に持って行くお土産 カリフォルニア産のオリーブオイル。マリンカウンティーのチーズ。
日本からベイエリアに持って帰ってくるもの 漆器、煎餅、乾物、木工と鉄鋼工具、日本から昔から使われている、建築材料や、茶室金物。
現在のベイエリア生活で、不便を感じるとき 車の渋滞です。バスや電車は本数が少ない上、清潔感がない。子ども達の習い事の送迎とゴミの多さ!
現在のベイエリア生活で不安に感じること 子どもの教育やもし病気になった時の治療費。COVID-19に伴うアジア系の人に対する露骨な偏見など。
お勧めの観光地 姫路城。
永住したい都市 スペインのパンプローナ、マドリッド。ポルトガル。スイス。
5年後の自分に期待すること 今の健康が5年後も維持できていれば最高です。かつて重病を経験していますので、健康に勝るものは無いと感じています。2人の子ども達が現在小学校と中学校に通っているので、、あと数年経ちもう少し自分に使える時間に余裕ができれば、金継ぎの勉強を深め、陶器作りを再開したいです。他には、発酵食品をもっといろいろと作りたい。レストランのデザインの仕事を増やしたい。
最も印象に残っている本 The Little Prince by Antoine De Saint-Exupery
『星の王子様』サン・テグジュペリ著
“How is it possible for one to own the stars?”
“To whom do they belong?”
“I don’t know. To nobody.”
“Then they belong to me, because I was the first person to think of it.”何度このページを読んだことか。
最も印象に残っている映画 小学6年生ぐらいの時に見た『stand by me』かしら。
最近観た映画 映画よりも、コンサート(主にシンフォニーやジャズ)、バレエ、ミュージカルを鑑賞することの方が多いです。
自分を動物にたとえると?なぜ? 「ペンギン」幼少から高校時代まで競泳をしていました。陸上での緩慢な動きが水中では考えられないほど俊敏になります。何度転んで怪我をしたことか。私にとって泳ぐことはある意味メディテーションです。
座右の銘は? 因果応報、七転八起。