ビジネス編  Vol.84
西村 俊彦さん
妻と娘2人と愛犬2匹の6人家族。鹿児島出身、東北大卒。外科医勤務後スタンフォード大学留学。臨床と基礎研究の実績より麻酔科の創薬・創医療機器開発所長。東北大特任教授・慶応大学客員教授等を歴任。研究所理事、製薬企業や科学館のアドバイザーや顧問を歴任。国立科学技術振興機構プログラムオフィサー兼評価委員。
人を大切に、縁を宝に。
日本で胸部外科医として活躍後、家族の留学を機に移住。自身も同じくスタンフォード大での留学を経て現在は、創薬開発と、日米や世界を繋ぐシンポジウムやセミナー開催に精力的に取り組んでいる西村さん。ベイエリアを拠点にグローバルに活躍するという彼に、ここでの暮らしについて聞きました。
西村 俊彦さん

(Toshihiko Nishimura)BaySpo 1682号(2021/02/19)掲載

ベイエリアに住むことになったきっかけ
 1998年に医学研究者の妻が娘を連れて留学したので、外科医として病院勤務していた私もその8カ月後に渡米しました。
  
ベイエリアの印象
 活気に満ちた世界最先端のエリアで、最も長く住んでいる第2の故郷
 
自分の専門分野について
 日本では呼吸器外科医でしたが、現在は創薬のプラットフォーム構築、およびバイオサイエンスです。
 
その道に進むことになったきっかけ
 東北大学の臨床と基礎研究の経験を基に、スタンフォード大学でも基礎と臨床に実績を積みつつ、2003年からスタンフォード大学を中心に、米国やカナダ、EU諸国、日本、中国、韓国、台湾、シンガポールなどのアジア諸国、アフリカなどと共に、共同研究や講演を重ねてきました。現在はアカデミアネットワークを基底にして、産業界を中層、各国政府を最上層に連携した国際的な産官学連携ネットワークを構築させており、それらを今の創薬や社会実証の仕事に役立てています。年2回、スタンフォード大学と神奈川県が提携して行う産官学連携のシンポジウムも主催しています。ウエビナーは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)と年間4回、慶応大学と年間12回、台湾と年間2回開催しています。またIoTデザインガール、5G・IoTデザインHeForSheも主催しています。
 
英語で仕事をするということ
 国際的な仕事に英語は必須と考えています。娘たちのネイティブ英語を羨ましく思いながら、当初は英語に慣れないと思っていたのが、いつの間にかスタンフォード大学を中心にした世界の国々との国際共同研究や連携に、貢献できていると思います。
 
英語で失敗したエピソード
 沢山あります。逆の意味に取られた時などは相手にもう一度説明してもらったり、根気強く説明して、何とか切り抜けています。
 
英語が100%ネイティブだったらどんな仕事に?
 アメリカかヨーロッパで様々な街に移り住んで、短期契約の町医者をしてみたいですね。
 
あなたにとって仕事とは?
 多くの人に出会いながら、人と人を繋ぎ、互いに協力し合って世界に役立つものを産み出していくこと、それが自分の仕事であり天命に感じています。そのために昨年3月までは世界中を飛び回っていました。パンデミックの現在はZoomやTEAMSを駆使して、1日2回(9時から5時と6時から11時)のダブルヘッダーで効率を上げています。
 
生まれて初めてなりたいと思った職業
 オーストラリアのカウボーイに憧れており、獣医になりたかったです。
 
いまの仕事に就いていなかったら
 中学教師。また鹿児島の港町出身なので、釣りもアワビやサザエを採ることも得意です。漁師や海士にもなれます。
 
現在、住んでいる家
 愛犬2匹のために、広い庭付きのアサートンの一軒家に住んでいます。
 
乗っている車
 LEXUS-UX250とLEXUS-RX400
 
睡眠時間・起床時間・就寝時間
 (睡眠時間は)6時間。午前5時起床、午後11時就寝。
 
休日の過ごし方
 午前は、テニスサークル(モッパーズ)でテニスか仲間と船釣り、午後は、家族と一緒に犬の散歩やドライブ
 
好きな場所
 サンタクルーズ、モントレー、メンドシーノ、フォートブラッグの海
 
最もお気に入りのレストラン
 Chef Chu’s、Left Bank
 
よく利用する日本食レストラン
 瀬戸とごんべい
 
1億円当たったとして、その使い道
 家族で世界旅行をして、残りは2人の娘にあげます。

日本に戻る頻度
 2019年までは年間20回以上。昨年はたった2回でした。

最近日本に戻って驚いたこと
 覇気のない大学生と、定年だけを考えている同級生達。
 
日本に持って行くお土産
 スタンフォードのカレンダーとオーパスワン。
 
日本からベイエリアに持って帰ってくるもの
 日本茶とふりかけ各種と森伊蔵。
 
現在のベイエリア生活で、不便を感じるとき
 コンビニが身近にないことや、外食など何でも高いこと。
 
現在のベイエリア生活で不安に感じること
 停電修復に数日かかるなどのライフライン整備の脆弱さ

日本に郷愁を感じるとき
 大晦日に除夜の鐘や、正月に門松や注連飾りや餅つきが無い時。普段は夕暮れにカラスの鳴き声を聞いた時。
 
お勧めの観光地
 メンドシーノなどの自然豊かなソノマ地方
 
永住したい都市
 自宅もある横浜市
 
5年後の自分に期待すること
 新薬開発などで一層グローバルに活躍しています。
 
最も印象に残っている本
 『水底の十字架』

最近読んだ本
 『コンビニ人間』
 
最も印象に残っている映画
 『A Beautiful Mind』
 
最近観た映画
 映画館で娘たちと観た『ズートピア』
 
自分を動物にたとえると?なぜ?
 イノシシ。干支が猪で、外科医の性格で、友人家族に猪突猛進と言われることなどから。
 
座右の銘は?
 人を大切に、縁を宝に。

(BaySpo 2021/02/19号 掲載)

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