文化芸能編  Vol.39
阿部 真由美さん
石川県加賀市出身。大学時代、バンドを組みボーカルを担当。その後、大学院に進学し音楽活動を休止。学位取得後は研究者として、またモデルとして働く。2007年より本格的にジャズ・ボーカルを学ぶ。2009年にジャズシンガーとして始動。高級クラブ、ライブハウスや音楽イベントに出演。2010年に渡米し、現在ベイエリア、モントレー、LAなど各地のホテル、レストラン、カフェやサンノゼ・ジャズフェスティバルなどに出演し多彩に活躍中。
アメリカの追い風にのり 飛躍し続けるジャズシンガー
 学生時代に歌に出会って以来、本格的に歌を学び、現在はジャズシンガーとして活躍の幅を広げている阿部さん。妻、母として家庭を支えながら、アーティストとしての夢に向かって前進し続ける彼女にベイエリアでの暮らしぶりを伺いました。
阿部 真由美さん

(Mayumi Abe)BaySpo 1314号(2014/01/31)掲載

ベイエリアに住むことになったきっかけ
 2010年、夫の駐在に伴なって来ました。夫のアメリカ赴任が決まった当初は、新潟でジャズシンガーとして始動したばかりだったので、私はこちらに来る気はなかったんです。だけど家族のことやJazzの本場アメリカで音楽を学んでみたいという興味などから、考えを改めて渡米を決意しました。

ベイエリアの印象
 とにかくお天気の良さにビックリ! 生まれも育ちもどんよりとした北陸だったもので(笑)。

自分の専門分野について
 Jazz Vocalist。と言っても芸歴5年のまだまだ未熟な歌い手です。日本では研究者として大学の研究室(遺伝子工学)で働いていました。また、「きものの女王」コンテストで選ばれた経験を生かしてモデルとしても活動していました。

その道に進むことになったきっかけ
 幼少期は歌の好きな家庭で育ちました。小・中・高校時代はスポーツ少女だったのですが、大学では軽音楽部に入りボーカルを担当。歌の世界に足を踏み入れました。当時、ヤマハ主催のBand Explosion茨城大会で優勝。しかし、大学院に進学後は学業に専念するため音楽活動は休止しました。ところが大学院在学中に結婚、出産、子育て・・・と、怒濤のような日々を送ることになったのでした(笑)。博士号取得後は大学の研究室で地道に科学実験をしていました。そんな中、情けない話ですが、一筋縄ではいかない結婚生活に心身共に病んでしまったのです。とても辛い経験でした。そんな私を癒してくれたのが音楽でした。家で思いっきり歌っていると、少し心が軽くなっていくような気がしました。かねてより興味のあったJazzを学ぶため、2007年ジャズスクールのボーカル科に通い始め、徐々に仕事の依頼も頂くようになりました。今度は私の歌で誰かが癒されたらいいな、というのがこの道を歩むモチベーションです。

英語で仕事をするということ
 正直、苦労しています(汗)。歌詞はもちろんミュージシャンとのコミュニケーション、お客様との会話など、いつもいっぱいいっぱいです。だけど不思議と言語を超えて感じ合えることも多く体験しています。

英語で失敗したエピソード
 アメリカに来て間もない頃のコンサートでVを「ぶい」と発音して「可愛いね」と笑われました。

英語が100%ネイティブだったら
どんな仕事に?
 言語は関係ないかな? 自分がやりたいと思う仕事をやるだけです。

あなたにとって仕事とは?
 自分自身の生きがいであり、僭越ながら人々と触れ合い、貢献したいから仕事をします。

生まれて初めてなりたいと思った職業
 宝塚歌劇団とかミュージカルの世界に憧れていました。

いまの仕事に就いていなかったら
 小児科医になりたかった。子供の頃、体が弱く何度も入院しました。小児科の女医さんは私のヒロインでした。それに子供が大好きなんです。

現在、住んでいる家
 サンノゼ。Santana Row近くのコンドミニアム。

乗っている車
 Lexus

睡眠時間・起床時間・就寝時間
 不規則。朝帰りして、そのまま家族を送り出すことも。基本、6時間+?時間。起床6:30、就寝 12:30。 
※?は至極のお昼寝タイム(笑)。

休日の過ごし方
 1日中寝る。家族とお出かけ。コンサートやJam sessionに行く。友達と飲み歩く。

好きな場所
 自宅。

最もお気に入りのレストラン
 ここではいろんな国のレストランがたくさんあって驚きました。でも結局は日本食やアジア料理が落ち着きますね。近所のKrung Thaiには家族でよく行きます。

よく利用する日本食レストラン
 クパチーノの吉祥、寿司国、ミルピタスのSushi Kai。やっぱりお寿司が好き。

1億円当たったとして、その使い道
 子供達の学費。私自身の音楽活動費用(CD制作、ツアーなど)。専属のヘアメイクさんとか家事をやってくれるお手伝いさんとか雇いたいなぁ。なんか所帯染みてる感じ(笑)。

日本に戻る頻度
 年に1、2回。

最近日本に戻って驚いたこと
 改めて顧客サービスが迅速丁寧なこと。小ちゃくて可愛かった息子や娘のお友達が大人になっていたこと。

日本に持って行くお土産
 チョコレート、アメリカっぽいカラフルなキッチン雑貨など。

日本からベイエリアに持って帰ってくるもの
 お菓子、カップ麺、調味料、薬など。

現在のベイエリア生活で、不便を感じるとき
 夜の一人歩きが怖いとき。どうしてもの時は猛ダッシュする。

現在のベイエリア生活で不安に感じること
 強い陽射しと乾燥した空気で、お肌がヤバイ!

日本に郷愁を感じるとき
 年をとってきた両親を想う時。Facebookなどで日本の友人が投稿する四季の美しい写真を見た時。

お勧めの観光地
 Sycamore Mineral Springs。

永住したい都市
 これといった固執はないけど、生まれ育った故郷のような田舎を拠点に、日本中、世界中のいろんなところを回って歌っていたいんです。

5年後の自分に期待すること
 よりよい歌い手になっていること。メジャーデビュー。アメリカでめぐりあった素晴らしいミュージシャンの方々を連れて日本ツアーがしたい。また、子供に携わる音楽活動やチャリティーに取り組めるようなアーティストになりたい。

最も印象に残っている本
 斎藤茂太『いい言葉は、いい人生をつくる』。小説では辻仁成の作品『サヨナライツカ』、『まちがい』、『クロエとエンゾー』などが好き。

最近読んだ本
 『ニーチェの恋愛論』。ホ・オポノポノ関連の本はいつも読み返している。

最も印象に残っている映画
 『ビルマの竪琴』、『サウンドオブミュージック』、『ウエストサイドストーリー』。

最近観た映画
 『Captain Phillips』。

自分を動物にたとえると?なぜ?
 カメ。ドジでのろま。でもマイペースに歩みは止めないところ。

座右の銘は?
 「愛」。どうして私は生まれたんだろう? 何のために生きているんだろう? 何がしたいのか? 全てがそこに行き着く。

(BaySpo 2014/01/31号 掲載)

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