一般編  Vol.201
平井 亜二香さん
東京生まれ、1歳の時に両親とともに渡米。サンフランシスコ・ベイエリアで育つ。Burlingame High SchoolのSenior。小さなころから音楽と歌が大好きで、5歳から始めたバイオリンでは今シーズン、サンフランシスコシンフォニーのユースオーケストラに参加。現在、亀井由紀子先生に師事。学校ではクワイヤーのクラスでのパフォーマンスを楽しんでいる。
いつもそばにある音楽は自分の一部
1歳のときに渡米して、5歳でバイオリンを始め、ハイスクール最終学年の現在、サンフランシスコシンフォニー・ユースオーケストラで第2バイオリンを務めている平井さんに、ベイエリアでの暮らしぶりを伺いました。
平井 亜二香さん

(Anika Hirai)BaySpo 1431号(2016/04/29)掲載

ベイエリアに住むことになったきっかけ、渡米した年
 1999年、私は1歳だったので覚えていませんが、父の仕事の都合で両親とともにシカゴに来ました。次の年に同じく父の仕事の都合でベイエリアに移り、今もベイエリアに住んでいます。理由は父の仕事ですが、アメリカで幼少期を過ごした父は、私が生まれて、子供をアメリカの環境で育てたいという強い希望で渡米することを決意したそうです。

ベイエリアの印象
 成功した人が多く住む土地柄で、競争の激しい社会という気がします。

自分の専門分野について
 Burlingame High Schoolのシニアです。5歳の時からバイオリンを始めてバイオリンとともに今まで来たという感じです。現在は先生に個人レッスンを受けながら、サンフランシスコシンフォニー・ユースオーケストラで、第2バイオリニストとして参加しています。

その道に進むことになったきっかけ
 母が、井深大さんの教育論に出てきた、スズキ・メソードの鈴木鎮一さんの話に影響を受けて、私は左利きだったこともあり、良い教育にはバイオリンだと思ったことがきっかけだったそうです。もともと音楽は大好きで、小さい時から歌ったり、踊ったりしていたそうです。でも小さなころは練習が嫌で嫌でサボっていたので怒られて、父に18歳になるまで毎日練習するという約束をさせられました。でもそれがあったので今の自分があると思います。

日常で英語を使うということ
 英語は日常で使っているので特に英語に関しての違和感はありません。アメリカに住んでいると英語が断然楽ですが、日本に帰って日本語の環境にしばらくいると同じぐらい楽に感じます。

英語で失敗したエピソード
 プリスクールの時に、「エアプレーン」と「エプロン」が混乱してわかりませんでした。

英語が100%ネイティブだったらどんな仕事に?
 英語は100%ネイティブだと思うので、英語の環境での違和感はありませんが、将来はどこかの交響楽団で演奏する仕事に就きたいです。

あなたにとってバイオリンとは?
小さいころから良くも悪くもバイオリンがいつも身近にあり、音楽は自分の一部で、それはこれからもずっと変わらないと思います。

生まれて初めてなりたいと思った職業
 テレビの子供番組「おかあさんといっしょ」の歌のおねえさんです。もともと歌ったり、踊ったり、みんなの注目を浴びるのが大好きだったので。番組に出ていた当時のあゆみおねえさんが大好きで、家では日本から送ってもらった番組のビデオやDVDをいつも見ていて、お気に入りの歌の場面は、おねえさんを真似て一緒に歌っていました。好きな場面は母に何度も何度も再生してもらったりしていました。車でもCDをかけていつも歌っていたので、父も子供の歌をすっかり覚えてしまっていたくらいです。

バイオリンをやっていなかったら
 何度もそのことを考えてみますが、その答えはいつもわかりません。

現在、住んでいる家
 バーリンゲームの一軒家に、両親と弟、犬のチャーリーと一緒に住んでいます。

乗っている車
 現在はパーミット・ドライバーで、一人で運転はまだできません。

睡眠時間・起床時間・就寝時間
 8〜10時間ですが、目覚ましがなければ何時間でも寝られます。平日は5時半、週末は6時半に起床して、夜は9時半から10時には就寝します。

休日の過ごし方
 現在、土曜日の午後はオーケストラの練習で1日が終わりますが、時間があるときは友達とサンフランシスコやパロアルトに出かけて、映画を観たり、ウィンドーショッピングやお茶をしたり、家族と近くのショッピングモールへ買い物に出かけたり、ハーフムーンベイなどに行ってのんびりします。

好きな場所
 自分のベッドの中が一番好きですが(笑)、サンフランシスコの町も好きです。中でもミッション・ディストリクト、ユニオンスクエアへ友達と出かけるのは楽しいです。古着屋さんでクラシックのレコードを見つけたり、カフェでお茶を飲んだり。あとはデヤング・ミュージアム、フィロリ・ガーデンなどの気持ち良い場所も大好きです。

最もお気に入りのレストラン
 近場ではバーリンゲームの「Coconuts Bay」です。アペタイザーのRoti with Curry Sauceと、Pat ThaiかHighway Noodlesは必ず注文します。サンマテオの「ラーメンひまわり」も好きです。サンフランシスコでは、ヘイズバレーの「Arlequin Cafe」は、中庭も店内も居心地がとてもいいですよ。その近くの「The Grove」も雰囲気が良いので好きです。どちらのお店もBaked Mac’N’Cheeseが、日本のグラタンのようで美味しくてオススメです。

よく利用する日本食レストラン
 サンマテオの「ひまわりラーメン」。味噌バターラーメンが大好きです。

1億円当たったとして、その使い道
 好きなものをじゃんじゃん買います。自分勝手なので、自分のために使っちゃいます(笑)。好きな車と、良いバイオリンを買って、残りはSavingに入れて将来のために運用します。

最近日本に戻って驚いたこと
 自分でバートに乗るようになって、日本の電車の綺麗さに驚きました。あとはなんでも小さいこと。中でも食べ物に関しては、アメリカの生活で食べる分量は、生きるために必要ではないということを発見しました。

日本からベイエリアに持って帰ってくるもの
 ほうじ茶、あんず棒、信玄餅。

現在のベイエリア生活で不安に感じること
 現在大学進学を目前にして、自分がやっていけるのか、ものすごく不安になります。両親の話では、日本では「なんとなく」でもやっていけるようなところがあるみたいですが、アメリカでは自分の意思を強く持って頑張らなければ成功はありえないと思います。

日本に郷愁を感じるとき
 風鈴の音やカラスの鳴き声など、自然に聞こえてくる日本の生活音を恋しく思うときがあります。

お勧めの観光地
 ハーフムーンベイのマリーナ周辺で食べるクラムチャウダー。モスビーチのフィッツジェラルド海洋保護区(Fitzgerald Marine Reserve)、タマレスベイです。

永住したい都市
 サンフランシスコかポートランドかロンドンかニューヨークです。バーリンゲームで育って、大学はオレゴン州のユージーンに行くので、小さな街しか知らないので大きな街に住みたいです。

5年後の自分に期待すること
 オレゴン大学を卒業して、どこかの大学で博士課程に進んでいること。

最も印象に残っている本
 J.D.Salingerの『The Catcher in the Rye』。自分の歳でこれから何が起こるかわからないという主人公の気持ちに共感しました。

最近読んだ本
 Charles Dickensの『Oliver Twist』です。イギリスの舞台が好きで、良いエンディングで大好きな本です。

最も印象に残っている映画
 『Begin Again』です。音楽の映画ということと、ニューヨークの街中でレコーディングをするというアイデアが素敵だったので。

最近観た映画
 『The Diary of a Teenage Girl』。1970年代のサンフランシスコでアーティストになりたい女の子のストーリーで身近な感じがしてよかったです。

自分を動物にたとえると? なぜ?
 アライグマ。動きが似ているから。

座右の銘は
 Follow your intuition.「自分の感じたことを信じる」。

(BaySpo 2016/04/29号 掲載)

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