一般編  Vol.203
高木 良さん
1995年生まれ。東京生まれの東京育ち。今年で21歳。高校はSquaw Valley Academy卒業、現在Menlo College在学中。趣味は人間観察、音楽、映画鑑賞、一人でいること。日本ではTBANGの名前でラッパーとして活動。好物の焼肉について歌ったラップ『焼肉を焼きに行く』をYoutubeで配信中。MCバトル競技での優勝、全国大会栃木ベスト4入り経験がある。
ラップがすべてのはじまり
自分を変えたくて中学2年でグアムに留学、レイクタホでハイスクールを卒業後、現在はメンローカレッジでマネージメントを学ぶ。TBANGという名前でラッパーとしても活動する、高木さんにベイエリアでの暮らしぶりを伺いました。
高木 良さん

(Ryo Takagi(TBANG))BaySpo 1434号(2016/05/20)掲載

ベイエリアに住むことになったきっかけ、渡米した年
 海外に住むことになったのは、中学生のころ、日本の中学校で悪戯ばかりする不良だった自分を変えたくて、両親に留学したいと頼んだことがきっかけです。元々ヒップホップが大好きで、アメリカのラップをよく聴いていたのもあり、学校では唯一英語だけが得意科目だったので、英語しか通じない場所で勉強すれば調子に乗ることもなく学業に集中できると思ったんです。中学2年生のころから高校1年生まではグアムにいましたが、英語を話す機会があまりなく、しっかりアメリカで勉強しようと思い再び両親に頼みました。英語の勉強を始めたのは14歳のころですが、渡米したのは2012年です。

ベイエリアの印象
 ベイエリアはとても住みやすく、食生活面なども充実していて、高校の時にいたレイクタホより数倍住みやすいです。アジア人もとても多いイメージです。

自分の専門分野について
 大学に通っています。専攻はマネージメントです。父親がIT企業の社長なので、その仕事を継ぎたくて、そのための勉強をしています。

英語を使うということ
 昔から英語に憧れていたので、英語を使うことは自分にとってはすごく恰好良く、将来絶対に役に立つと思っていました。ただ、日本語でも作文や読解などは苦手な方なので、更にステップアップした英語での作文や読解には苦労しています。

英語で失敗したエピソード
 ラッパーをしているのに大勢の人の前で話すのが苦手で、プレゼンテーションや発表でどもってしまうことも多く、英語だと特にひどくなって、まともに言いたいことを言えないまま恥をかくこともよくありました。一番失敗したエピソードは、高校生のころ、髪を伸ばしていたためか、冗談交じりに「あなたはゲイですか?」と聞かれ、何を言われているか分からず、思いっきり「イエス」と答えてしまったことです(笑)。

英語が100%ネイティブだったらどんな仕事に?
 アメリカでラッパーになろうとしていたと思います。元々アメリカのラッパーが大好きで英語に興味を持ち始めたので、必ずそっちの道に走っていたと思います。
あなたにとって仕事とは?
 あまり仕事の経験もなく、まだまだ薄っぺらい人間なので、いつか自分が好きなことをしてお金を稼げるようになれたらと思っています。

生まれて初めてなりたいと思った職業
 歌手です。小さいころの夢は仮面ライダーになることでした。小学6年生の時に初めて自分を救ってくれた音楽に目覚め、聴くだけじゃなく自分も何かを発信したいと思いました。

大学に通っていなかったら
 正直、遊び呆けていたと思います。昔からサボり癖があって、自由人な所があるので、今も少し遊び過ぎてしまう時がありますが、もし大学に通っていなかったら確実に遊んでは寝ての繰り返しだっただろうと思います。

現在、住んでいる家
 大学の寮で生活しています。一軒家に住むのはお金もかかるし、サボり癖があるので、大学の寮に住んでいた方がいいと両親に言われ、これからも寮暮らしが続くと思います。

乗っている車
 車は持っていません。基本的に移動はカルトレインやUber、Lyftです。なので交通手段には本当に手こずっています。

睡眠時間・起床時間・就寝時間
 だいたい昼の11時から夜の8時くらいまで寝ています。大学では朝のクラスしか取っていないので、夜遅くまでラップをしたり曲を作ったりして、完全に昼夜が逆転してしまっています。睡眠時間は9時間ほどとれているので授業の時は目が覚めてます。

休日の過ごし方
 休日は友人とラップをしたり、曲作りなどをしています。最近少林寺拳法を始めたので、勉強が忙しくない時は少林寺拳法も習っています。平日も朝しか授業がないので、休日は平日と変わりなく過ごしています。

好きな場所
 ガンバカラオケです。元々好きなのですが、アメリカにはめったに日本にあるようなカラオケがないので、とても気に入っていて3週間に1回は必ず行きます。ストレス解消にもなり、ラップも出来る大好きな場所です。

最もお気に入りのレストラン
 「Mitsunobu」です。少し値段は高いのですがとても美味しいですし、日本で食べる日本食より美味しいと思います。お金さえあれば毎日でも行きたいくらいです。

よく利用する日本食レストラン
 ラーメン屋「Shalala」と、焼肉屋「Chikara」です。昼夜が逆転した生活なので、夜8時ごろに起きれないまま、11時になったりすることもよくあり、遅い時間まで開いている「Chikara」には大変お世話になっています。自分のタイプの美人さんもいるので一石二鳥です。最近、「Shalala」のつけ麺にハマっていて、全く飽きる気がしません。

1億円当たったとして、その使い道
 今まで自分にかけてもらった分には足りないかもしれませんが両親に半分渡して、残りの半分をラップ活動に全てつぎ込みたいです。お金は思っているよりすぐなくなってしまうので気を付けながら使いたいです。

日本に戻る頻度
 日本には夏休みと冬休みに戻っています。

最近日本に戻って驚いたこと
 前回は冬休みに戻りましたが、久々に帰ると、昔よく行っていたファミレスやファストフード店がなくなっていたりして少しびっくりします。中学生の時や高校生の時に行っていたゲーム屋や、ゲームセンターもなくなったりしていて、すごくショックでした。

現在のベイエリア生活で、
不便を感じるとき
 ベイエリアに住んでいるとやはり車を持っていないのはとても不便です。カルトレインの駅も離れた場所にあったりするので、そこから結局タクシーなどを使わなければいけないケースが多く、正直かなり不便です。

永住したい都市
 東京です。アメリカに留学に来ておいてなんですが、とても日本への愛が強くて、こっちにいてもほとんど日本食しか食べません。やはり日本は便利だし住みやすいと思います。

5年後の自分に期待すること
 父親の仕事を手伝えるくらいの知識と技術を身に付け、仕事を手伝いながらラップ活動を両立していること。仕事も大事ですが、やりたいことをやらないと何のために生きているのか分からないので、5年後も変わらずやりたいことをやりながら仕事をしていたいなと思っています。
 
最も印象に残っている本
 乾くるみさんの『イニシエーション・ラブ』。映画化される1年ほど前から知っていて、作者の物語を書く力がとてもすごいと思いました。1度読むと最後の2行でまた一番最初のページに戻って読み始めてしまう、必ず2度読んでしまう小説です。

最近読んだ本
 最近読んだ本は国語辞典しかありません。普段あまり本は読まないのですが、ラップのためにもやはりある程度の言葉を知っておかなくてはいけないので、ほぼ毎日国語辞典を読んでいます。

最も印象に残っている映画
 『ルーキーズ〜卒業〜』です。観た当時は14歳だったのですが、すごく感動しました。仲間と夢について深く考えさせられた作品の一つです。

最近観た映画
 Eminem主演の『8mile』です。やはりラップ好きにはたまらない映画です。

自分を動物にたとえると? なぜ?
 犬だと思います。自分を強く見せようとして、かなり大口を叩くけど実は小心者。言いたいことをあまり言えない性格なので、吠えて威嚇するけど弱い小型犬と自分が少し重なります。

座右の銘 
 「死ぬことより死んだように生きることの方が辛い」。憧れのラッパーの言葉です。

(BaySpo 2016/05/20号 掲載)

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