一般編  Vol.337
竹内 ひとみさん
1974年兵庫県伊丹市生まれ。4児の母。短大卒業後、阪神大震災のボランテイアを経験。ドットコムバブル時代にベンチャーの営業職に従事し出産を期に退職。子連れ料理教室の開催やフードスタイリストとして活動。2014年より米国に移住。昨年、自身のアイディアを元にColoridohを創業。
子育てはキャリアになる
4児の母として子育てをする傍ら、日本での料理教室やフードスタイリストの経験を生かし「食」×「学び」に関わるスタートアップを昨年起業したという竹内さん。精力的に活動する彼女に、ベイエリアでの暮らしについて伺いました。
竹内 ひとみさん

(Hitomi Takeuchi )BaySpo 1663号(2020/10/09)掲載

ベイエリアに住むことになったきっかけ
 2014年、夫の仕事の関係で移住しました。

ベイエリアの印象
 天気がサイコー! これまでフォスターシティー、クパチーノ、メンローパーク、アサートンに住みましたが、同じベイエリアでもそれぞれ雰囲気やカルチャーが異なり、楽しいですね。

自分の専門分野について
 昨年Coloridohという会社を起業しました。アレルギーフリーのカラフルなクッキー生地で、誰もが簡単に楽しくベイキングができるプロダクトです。現在ローンチ準備中なのですが「食」と「遊び」、「教育」と融合させたパッケージとして展開予定です。

その道に進むことになったきっかけ
 私自身が4児の母として子育てする傍ら、東京で10年以上子連れ料理教室を開催したり、雑誌のフードコーディネーターをしていました。多くのママ達の悩みを身近に聞いていくうちに「もっとママの笑顔を増やしたい」と思い、起業を考えていました。色々とアイディアを模索する中で「これならイケる!」と確信した(?)ので、当初反対だった夫には内緒で起業しました(笑)。

英語で仕事をするということ(英語を使うということ)
 基本英語はテレパシー(超予測変換)で会話していたので、ビジネスをするならちゃんと勉強しなければ…とまた始めたところです。私のプロダクトは幸い分かりやすいので、今のところGoogle翻訳が助けてくれてなんとかなってますが…頑張ります。

英語で失敗したエピソード
 関西人なので、ガッツリ笑いを取りたいのですが、普通の返ししかできない時にめちゃくちゃ悔しさを感じます。また、調子乗って話してたら、全然違う事を話しているのはしょっちゅうです(笑)。

英語が100%ネイティブだったらどんな仕事に?
 スタンドアップコメディアンとかやってみたいです!  アメリカのお笑いで笑ったことがあまり無いので、日本人は決して真面目なだけじゃない、ところを見せつけてやりたいです(笑)。

あなたにとって仕事とは?
 私の中のロック魂を呼び起こしてくれます(笑)。結婚して15年間は、自分の時間もなかなか取れなかったので、子ども達も手がかからなくなった今、仕事が本当に楽しいです。仕事を通じた新しい出会いも多く、たくさんの人に支えていただいていることを実感すると同時に、私もいつか誰かのお役に立てるよう成長しなければ! と、いろんな障害をサバイブして行くための情熱の火を大きくしてくれました。

生まれて初めてなりたいと思った職業
 絵を描くのが好きだったのと、洋服が好きだったので、ファッションデザイナーは小さい頃から中学生くらいまで憧れていました。

いまの仕事に就いていなかったら
 特にピカピカのキャリアも学歴も無い私が、世の中を変えたい! と思いを実行するには、起業しか無いと思っています。他のアイディアだったかもしれませんが、起業はしてると思います。

現在、住んでいる家
 アサートンの一軒家です。自然が豊かな場所で鹿と時々会えるのが気に入ってます。

睡眠時間・起床時間・就寝時間
 最近日本のイベントに参加したり、ミーティングも多く、午前4時頃に就寝してます。子ども達はオンライン授業になる前からスクールバスで通学しているので、9時ごろに起きて、時々昼寝をしています。

休日の過ごし方
 決まった休日は無いのですが、気分転換にネットフリックスやYoutubeを見ます。好きなジャンルは「ノンフィクション」と「お笑い」です。普通すぎますね。

好きな場所
 逆に嫌いな場所が思いつかないです。どこでも適当にその日の気分でマイペースで過ごしています。

最もお気に入りのレストラン
 スタンフォードショッピングセンター内のTrue Food Kitchenは気軽に入れて、野菜たっぷりで罪悪感なくお腹いっぱいになるので好きです。

1億円当たったとして、その使い道
 全額寄付します。ヘタに運を使いたくないので。

日本に戻る頻度
 これまでかなり忙しかったので、渡米後6年間で日本に帰ったのは冠婚葬祭があった2回のみです。

最近日本に戻って驚いたこと
 帰ってないのでわからないですが、日本で住んでいた中目黒エリアがかなり変化しているのを友人達のFBポストで知り、驚きました。

日本に持って行くお土産
 ワイン、OREO THINSはウケがいいですね。

日本からベイエリアに持って帰ってくるもの
 日系スーパーで大体のものは手に入るしなぁと思ってしまい、あまり気にして持って帰ったことは無いです。無かったら、無いでいいやで終わってしまうので…。参考にならずすみません。
現在のベイエリア生活で、
不便を感じるとき
 医療コストが高い。というくらいでしょうか。日常生活ではさほど不便を感じません。

現在のベイエリア生活で不安に感じること
 医療コストが高いので、病気や事故は嫌ですよね。普段は忘れて生活していますが。

日本に郷愁を感じるとき
 新鮮な魚介類に尽きます。あと温泉旅館。カリフォルニアの温泉は情緒が無いので。

永住したい都市
 一箇所ではなく、その時の気分で一生フラフラしてたいです。

5年後の自分に期待すること
 自分の会社が社会的にも一定の評価を得て「子育てはキャリアになる」を、体現できていれば嬉しいです。

最も印象に残っている本
 めちゃくちゃベタですが、中学生の時に読んだ『ああ無情』は、正義とは何かを考え始めたきっかけになった本で、一番衝撃を受けた本です。

最近読んだ本
 自分のビジネスモデルをLEGO社に近づけようと、デビッド・C・ローバートソンの『レゴはなぜ世界で愛され続けているのか』を読みました。

最も印象に残っている映画
 1988年公開の古い映画なのですが、ベット・ミドラーの『フォーエバー・フレンズ』。女性同士の友情を描いた作品で、子どもの頃のお互いの境遇も関係なかった時期から大人になって環境と共に変化していく友情の形がリアルに描かれていて好きです。女の友情は怖いとか言う人がいますが、私は心の友人が何人もいて、深いところで繋がってると信じているので、女性にしかない友情の形が描かれているストーリーに共感しました。

最近観た映画
 『BOYS STATE』は、夏休みにアメリカの各州から男子高校生が集まって州の政治を体験するプログラムのドキュメンタリー。息子と同じ歳頃の生徒達が、こんなにもしっかりと政治と向き合って、社会と向き合っているんだ。と感動しました。

座右の銘は?
 「人間万事塞翁が馬」
 目の前の出来事に一喜一憂しなくなりました。すべてはベストのタイミングでやってくるのだと思っているので、すでにビジネスの危機的状況が何度かあったのですが全く落ち込まなかったです。なぜか危機一髪のシーンでいつも救われてるので、本当何事もありがたいですよね。

(BaySpo 2020/10/09号 掲載)

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